◆◇長崎旅行記◇◆
小浜温泉湯祭りとハウステンボス

30.3Dプロジェクトマッピング

　次の予定は同じくビネンスタッドのアレキサンダー広場で行われる3Dプロジェクトマッピング。
　これは7時半、8時50分、9時25分、9時50分の4回行われる。
　アレキサンダー広場のステージのある場所ではなく、少しスリラー・ファンタジー・ミュージアム寄りの花時計がある建物の外壁を使うらしい。
　まだ時間が10分弱あったので、花のモチーフのグッズなどを扱う土産物屋に入って時間をつぶした。
　レジの係りの人が妙に浮いた花飾りを髪につけている。
　カナとレナが「花の妖精だよ」と教えてくれた。
　なんでも「花の妖精を探せイベント」というのをやっていたらしい。先に専用のカードを購入しないと参加できないようだが、園内で花飾りを付けた花の妖精を探してじゃんけんするといいことがあるらしい。

　そろそろ時間なので外に出てみた。
　夕食前と比べると、少し寒さが緩んだように思う。風が収まってきたのが大きいのかもしれない。
　花時計の前のお城のような建物がよく見える位置に陣取る。結構人も集まってきた。
　今日一番の賑わいかもしれない。

　プロジェクトマッピングというのは建物の外壁をスクリーンに見立てて映像を映す技術だ。
　昔、どこぞの小学校の校舎でそれを公開した映像をテレビで見たことはあったが、本格的な本物を見るのは初めてだ。
　TDLの夜のショーではよくシンデレラ城の外壁に模様やミッキーのシルエットを映し出すしそれは見たことがあるが、あれはショーのおまけのようなもので、それがメインというわけではないし。

　ズシンと響くような音響とともにプロジェクトマッピングが始まった。
　城がいきなりカラフルなタイルに変わったり、大きな時計が浮かびあがったり、各窓にポーズをとる女性のシルエットが現れたりして、それから窓にくねるドラゴンの姿が現れたかと思うと火を吹いたり、かと思うと熱帯魚の泳ぐアクアリウムに変わったり。
　とても面白かった。
　見ている間に時々凍えそうな突風が吹いてきて、このときばかりはカメラを構える手がかじかんだ。
　ラストに大きく「HIS」とスポンサーの広告。
　しばし見入っていた観客がどっと笑った。

　何度か経営難に陥ったハウステンボスを2年前にわずか半年で黒字経営に押し上げた現在の社長が、大手格安旅行代理店HISの澤田社長だというのは有名な話だ。
　しかしこの露骨な宣伝はハウステンボスの雰囲気とはどこか相容れない気もする。