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◆◇長崎旅行記◇◆
小浜温泉湯祭りとハウステンボス

8.長崎駅総合観光案内所






 小浜温泉を出発した県営バスが長崎駅前に到着したのは10時44分だった。

 小浜温泉や諫早のようなターミナルの屋根の下ではなく、駅前の大通りに面した降車場だった。
 すぐ近くに大きな駅舎が見えている。
 荷物を座席の下の収納スペースから出してもらうのを待って、早速駅舎に向かってみた。




長崎駅



 駅舎のドーム型の屋根の下に入ると、すぐに総合観光案内所は判った。
 ガラス張りの明るいスペースで、受付の隣にはずらりと長崎さるく案内というリーフレットが壁一面に陳列してあり、奥にはちょっとしたカフェのようなコーナーもある。

 私は重たい荷物を抱えて受付に歩み寄った。
 「すいません、これ、手ぶらで長崎観光で、稲佐山温泉アマンディに運んでもらいたいんですが・・・」

 受付のお姉さんは後ろを振り返った。
 何やらもう一人の係り員とぼそぼそと話している。
 何かまずいことでも?

 それからお姉さんは大変失礼ですがと切り出して、「アマンディはこのサービスに加入していません」と答えた

 ・・・えっ。
 想定外だ。
 なんでも去年は加入していたが、今年は抜けてしまったのだとか。
 それじゃあしょうがないなぁ。何のために中央橋でバスを降りずに長崎駅前まで来ちゃったのかよく判らなくなってしまったが・・・ああ、でもどっちにせよ荷物を何とかしないといけないのか。でもって大型ロッカーを探すなら、やはり中央橋ではなく長崎駅前だろう。そう考えればこの行動は無駄ではない。

 じゃあ次に・・・
 「大型コインロッカーはどこにありますか?」
 荷物がホテルに直接運べないならロッカーだ。
 「コインロッカーは、駅を出て駅の建物に添って左へ歩くと左手にあります」
 もうひとつ。
 「アマンディの送迎バスがどこに停まるのかも教えてもらえませんか?」
 係りのお姉さんは小洒落たリーフレットを取り出した。
 夜景の写真で彩られたそれは今夜泊まるはずの稲佐山温泉ホテルアマンディのリーフレットだった。
 リーフレットの一番後ろに迎えのバスは「交番前」とあった。
 「交番も駅を出て左に歩くと正面にあります」
 「どうもありがとうございました」





 長崎市内観光の今日のホテルをアマンディに決めたのは、とにかく温泉があったからだ。
 最初は長崎市で泊まるとしたら駅近くのビジネスホテルあたりかなと適当に考えていた。雲仙や小浜などと違って、長崎市と温泉と言うのは結びつかなかったからだ。

 宿を探しているうちに稲佐山温泉の名前が目にとまった。
 温泉で、しかも夜景が凄いらしい。
 長崎の夜景は日本三大夜景の一つと数えられる。
 夜景スポットは市内の街並みを見下ろす稲佐山であり、その稲佐山の中腹にアマンディは位置する。
 値段はビジネスホテルと比べればちよっと高いが、それでも付加価値を考えるとリーズナブルと言ってよい。
 不便な場所への移動は子連れで車無しとなると厳しいが、稲佐山温泉アマンディは朝8時過ぎから夜10時過ぎまで一時間に二本の送迎バスを無料で運行している。
 これは稲佐山温泉ホテルアマンディが宿泊だけでなく日帰り温泉を営業しているからだ。
 というよりむしろ、このアマンディは宿泊以上に日帰り温泉としての知名度の方が高いのかもしれない。
 温泉そのものは期待できないかもしれないが、泊まる宿に温泉があるだけで嬉しい。
 しかも部屋からは日本三大夜景の星の海が。
 ちょっと期待してしまうではないか。

 とりあえず駅を出て、言われた通り駅舎に添って左へ折れてみた。
 少し歩いたところの駅舎の壁に当たる部分にコインロッカーが見えた。
 さらにその位置から正面に交番も見える。
 よし、あの交番だな。チェックチェック。
 しかし交番前に稲佐山温泉ホテルアマンディ行きのバス停を示す何かがあるでもなし。本当にここでいいのか内心不安でいっぱいだった。


左手前にある建物が長崎駅前の交番


通り沿いにバス停らしいものはいくつかあるが、ホテルアマンディの送迎バス用のバス停は交番前には見当たらなかった




2-9長崎の路面電車へ続く


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