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■□■赤倉温泉子連れスキー■□■

7.スキースクールのキッズレッスン



 和泉屋からゲレンデに行くには、すぐ隣のワクイという旅館と赤倉荘の間の細い道に入れば良い。
 窓からクワッド乗り場が見えていたように、本当に近い。
 和泉屋はゲレンデまで徒歩二分とあるが、看板に偽り無しだ。
 それでも子供たちはスキー靴で歩きにくいのでひいひい言っている。
 午後になって雪も止んでいる。午前中の大雪が嘘のようだ。
 「やっぱりカナとレナ、晴れパワー、衰えていないじゃん」


ゲレンデから振り返って・・・
両側の背の高い宿に挟まれて、真ん中にちんまりとあるのが和泉屋旅館。
バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」状態 和泉屋旅館の部屋の窓から見えていた赤倉くまどーゲレンデのクワッド乗り場
ここで赤倉くまどースキースクールも受け付けてくれる


 スクール開始まではまだ15分ほどあったので、クワッド乗り場前の平地で二人は遊び始めた。
 カナはまつだいファミリースキー場でスキースクールに入った後、昨日、湯の丸スキー場で滑って、自分がある程度滑れるという自信がついていた。
 レナはとりあえず緩斜面で手を離せば、転ぶまでの間、自分で勝手に滑っていくことはできるが、コントロールというものがまるでできない。
 「レナ、止まるときはこうやるんだよ」
 カナが先生よろしく教えてあげる。
 ハの字に板を広げ、エッジの外側を持ち上げるようにする。
 見ていると、あっと言う間にレナはそれをマスターした。
 そこへよくスキー焼けした若い男性がやってきた。
 スクールの先生だ。
 「今日はよろしくお願いします。お子さんのレベルはどのくらいですか? 自分で止まることはできますか?」
 「上の子は今年のはじめに一回スクールに入って、初心者コースは滑れるようになっています。下は初めてです。止まり方も今、お姉ちゃんに教わってやってみたばかりです。よろしくお願いします」
 先生はまず最初にレナのブーツをチェックした。
 そして少しきつめに締め直して板を履かせた。
 「じゃ、始めるよー」
 「はいっ」
 カナもレナも笑顔だ。
 がんばってね。


何を内緒話してるの? ヒーミツ
今朝の雪はどこへ? なんと青空が見えてきた キッズスキースクールの先生は、まずレナのスキーブーツをチェックした




2-8.おいてけぼりへ続く


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