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◇◆長野と群馬◆◇
濁り湯露天風呂の旅

8.五色の湯の露天風呂











 内湯と露天とあるが、まず露天風呂に入って後から内湯に行くことにした。
 露天風呂に通じるドアを開けて外に出ると川沿いのススキ野原。
 正面に脱衣所らしき建物があってその向こうにちらりと岩の露天風呂が見えている。

 男性陣はさっさと吸い寄せられるようにその露天風呂に行ってしまった。
 後でよく調べたらそこは混浴露天風呂だったのだが、そのときは男湯だとばかり思っていたので女湯を探した。
 女湯は混浴露天風呂の手前を右に入ったところだった。ちゃんと脱衣所も独立している。ホッとした。

 先客は三世代とおぼしき女の子を一人連れた一家だった。
 ちょうど上がるところのようだ。
 その一家三人のうち二人と私とyuko_nekoさんとで一斉に入ると狭い脱衣所は一杯だったが相変わらずyuko_nekoさんは支度が早い。私がもたもたしているうちにさっさとタオルを持って露天風呂に行ってしまった。


五色の湯の混浴露天風呂



 慌てて後を追う。
 露天風呂は深い緑に囲まれていて、一方だけ開けている方角に松川が流れているようだった。
 お湯の色は灰色がかった白の濁り湯で、沈めた手足はほとんど見えない。
 強いゆで卵のような臭いと何か薬品のような臭いが混ざっている。
 それほど熱くはなく、ちょうど良いくらい。
 ああ、ずっと東京でコンクリの建物ばかり見ていたから、こういう露天風呂に入るのは久しぶりだぁ。やっぱりどんなにお湯が良いだのなんだのと言っても、都市部のセンター系日帰り温泉では心が癒されないよ。
 「幸せだなー」
 「幸せだねー」
 yuko_nekoさんと二人でしみじみと湯に浸かる。
 何かこう、肩に乗っていた重みがお湯の中に溶けていくようだ。

 しばらく露天風呂を満喫した後、私たちは内湯にも入ってみることにした。
 前に写真で見たことがある木の浴室が待っているはず。

 移動中にyuko_nekoさんの携帯が鳴った。
 どうやらトレーラーで留守番しているちび姫ちゃんからみたいだ。
 何か話しているので先に建物の中に入った。
 話が終わったyuko_nekoさんが続いて入ってくる。
 「牛が来たんだって」
 「え」
 「なんかねぇー、牛がトレーラーの窓の近くまで来たんだって」
 「そりゃ怖かっただろうねぇ」
 まあドアは閉めてあるはずだし、いくらなんでも牛がトレーラーを倒したりはしないだろう。





五色の湯の女湯露天風呂




1-9五色の湯の内風呂へ続く


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