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◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記

5.不断桜と籠おろし











 石段を登ると小さな祠があってお地蔵さんが祀られていた。脇に「椿地蔵」と書かれた札が立てられている。
 さらにもうちょっと先へ行くと視界が開けた。
 菜の花畑が広がっていて、その向こうに丸い山並み。
 しかし天気が良くないので色彩は鮮やかでない。くすんだような色合い、菜の花も咲いていないし。





 漬物屋の主の言うとおり桜も咲いていた。
 どちらかというと花びらの小さい可憐な桜だ。言われてみないと咲いていると気づかなかったかもしれない。
 不断桜は別名秋ざくらとも呼ばれ、秋から春まで咲くそうだ。真冬に咲き続ける桜というのも珍しい。
 市内の中心部より気温が低いからか、大原では普通の桜が咲いている様子は見られなかった。まだここでは梅の季節だ。





 不断桜の近くに面白いものを見つけた。
 手動販売機「籠おろし」。
 籐を編んだ丸い籠に鈴がついたものがケーブルで対岸に繋がっている。
 「籠に代金を入れて対岸までおろして下さい。アイスきゅうりが、籠に入って届きます。届かない時は、大声で呼んでください」と札に説明が書かれている。
 確かに手動だ。籠を下ろすのも手動なら、気が付かない時は大声で呼べと言うのも。
 料金はアイスきゅうり1本 150円、冷えた缶ビール300円、ワンカップお酒300円。
 なるほど見晴らしがいいと勧めてくれた漬物屋の商売はこれか。
 ベンチもあるし、参拝後にでもゆっくりしてけと。思わず三人で笑ってしまう。






3-6三千院門跡へ続く


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