子連れ旅行温泉日記

紅葉の温泉を探せ 6-3


3.梨狩りのつもりが葡萄狩りに…


 じゃ、次はカナとレナの喜ぶところに行こう。
 再び車を走らせて、向かったところは櫛引町。
 最初に探したのは櫛引バイパスの常盤木にある常盤木果樹園。入園料が安価で9月にはぶどう、梨、りんごといろいろ狩ることができるから。今日は特に梨が食べたい気分。
 しかしなかなか見つからない。
 仕方が無いのでその先の信号まで進むと西荒屋の工藤農園があった。こちらはガイドブックで見る限り常盤木果樹園より少し高い。
 もう一度常盤木果樹園を探しに引き返したがやはりみつからず。再び工藤農園に戻ってきたら、なんと店が空っぽ。さっきまでは直売所に人がいたのに。隣に自宅らしい建物があったので呼び鈴を押してみたが、返答は無し。あたりを探してみたが、人影も無し。直売所の建物の中を覗くとベビーベッドがある。きっと赤ちゃんの子守をしながら普段は店番をしてるんだろうな。ほんの数分の間にどこかへ消えてしまった。とほほ。なんて間の悪い。

 工藤農園の角を曲がって進むと別の観光農園の案内幟が道沿いに立っていた。よし、あれを追っていこう。「和なし・洋なし」と書かれている。私の大好きな洋ナシも食べられるかも。
 ぐるぐると引き回されて着いたところは佐久間利兵エ観光果樹園。ずいぶんと幹線道路から外れた場所にあるなと思ったら、ここは山形自動車道櫛引PAの目の前なのだった。自動車道のパーキングに車を置いたまま、人間だけ階段を下りてきて、果物狩りができるという立地条件だ。

 まさかここも、もぬけの空ではあるまいなと思いながら中に入ると、大丈夫、今度はちゃんと管理の方がいらっしゃった。
 しかし、今、狩れるのはぶどうだけだと仰る。どうして? 幟には梨って書いてあったよ。そこに梨も生ってるじゃん。
 ここは複数の農家が経営していて、今管理の方がいらっしゃるのはぶどうだけだから、だそうだ。それに和梨はともかく洋梨は無いと言う。幟に書いてあったのは何だったんだー。
 カナはあまりぶどうに乗り気がしないようだが、レナはもう目を輝かせている。
「ぶどう、食べる食べるよ!! 早く早く」
 うん、まあ今回はぶどうでもいいか。

 佐久間利兵エ観光果樹園では7種類のブドウを栽培している。ピオーネ、ステューベン、ベリーA、甲州などなど。
 ここのブドウは、一房に生る粒の数が少なく、粒自体がとても大きくてつやつやしている。だから房としてみたときあまり格好が良くないのだけれど、粒は瑞々しくて綺麗だ。
 甘い甘いと言って食べていると管理のおじさんが、もっと甘いのを食べさせてやろうとひとつ別の種類を持ってきた。薄緑色で小粒。ハニーシードレス。本当に甘い。
 甲州はワインになれば美味しいけど、ちょっと酸っぱくてそのままではなかなか食べられなかった。でも酸っぱいと思ったのは甲州だけで、他のブドウはみんな甘い。特にピオーネが絶品。



呼んでも叩いてもついに誰も出てこなかった工藤農園  櫛引PAから歩いても来られる佐久間利兵エ観光農園

レナ、夢中で葡萄を食べる 
カナ 自分で葡萄を刈るのにチャレンジ
美味しいのはどれかな?
葡萄を手にはいポーズ

ハート型の葡萄も… 




6-4.化けも化けたり、くしびき温泉へ続く


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