◆◇レンタルキャンピングカーで北海道◇◆
北海道キャンプ旅行記

1.最初の目的地は釧路

　「どうせならさ、海を見ていこうよ。釧路までの道、海岸沿いのルートで行こう」
　「遠いなぁ・・・釧路」
　うん、遠いなぁ、釧路。
　なんで初っ端から釧路まで走ることにしたんだっけ？

二日目　2013年8月23日(土)

　ハイパーホテル千歳の朝食はバイキング形式だ。
　朝食会場はそんなに広くない。
　が、ここも壁に欧州の町並み風のイラストが軟らかいタッチで描かれており、可愛らしい感じになっている。
　品数が多いわけでは無いが基本的な洋食と和食はそろっており、相変わらずカナはがっつり、レナはパンだけという慎ましさ。

　朝ごはんを食べに来ている人は圧倒的にビジネスマンが多かった。
　ファミリー観光客とおぼしいグループはうちの他にもう一組ぐらい。
　この先しばらくは屋根の下で朝ごはんを食べる機会も無いかもしれないなんて特に考えもせず、ほどほどにお腹がいっぱいになったら食堂を後にした。

　今日は朝から、待ちに待ったキャンピングカーをレンタルして好きな方向に向かって走らせるのだ。
　といっても昨夜から行く方向はだいたい決まっている。
　天気予報は道北　雨、札幌や旭川　雨、道南　雨・・・と、ほぼ傘マーク。
　もう最初っからこれでは思いやられる。またもや北海道旅行は雲と雨に祟られるのか。

　そんな中、晴れとは言わないが傘が付いていないところも僅かにある。
　それは十勝から釧路の辺り。
　「とにかく釧路まで走ってしまう。明日はどうせ帯広に行くし」
　「大丈夫なの？」
　「遠いけど、まあ4時間ぐらい走れば着くよ」
　運転手が言い切るならお任せする。もちろん行先として釧路に特に異論は無い。釧路は3年前にも行って湿原でカヌーに乗ったりしたが。

　ちなみに帯広に行くというのは行き当たりばったりなレンタルキャンピングカー北海道旅行で唯一事前に決めていたことだ。
　パパの今回の旅行の希望のひとつが、北海道で花火大会が見たい、というもので、調べたら旅程中に開催される大きな花火大会は帯広の十勝川河川敷を使った道新十勝川花火大会だけだった。

　釧路から帯広への移動なら無理は無いし、例によってその後のルートは何も決めていないがとにかく釧路に向かうことはいつの間にか決定事項になっていた。