子連れ旅行温泉日記

雪見露天風呂紀行【榛名湖日記8】7-5


5.南麓を下る

 南麓はこれまで何度も通った北麓と違ってまったく雪が無い。同じ山とは思えないくらいだ。
 冬の榛名山は絶対この道を通るのがいいよな、とパパ。
 ごめん。でもいい温泉は北にいっぱいあるんだもの、と私。

 下り切って正面に赤城山、左手には今下りてきたばかりの榛名山。
 今まできたたちばな温泉に行く機会がなかったのは、何となく手持ちのガイドブックに載っていなかったからだ。いつも赤城方面に行くとき、看板だけは見かけるので気になっていた。あの看板、どこに立っていたんだっけ…。
 ガイドブックに載っていなかったということは、手持ちの地図に出ていないということだ。この旅の初日で購入した広報社の群馬の温泉には住所と電話番号が記載されているので、これを元にカーナビで探してみたが、字名までしか出てこない。二日前の林温泉の例があるからちょっと心配なのだ。

 公営温泉が年始から営業しているか判らなかったので、車の中から電話してみた。
「あけましておめでとうございますっ。ばんどうの湯です」と元気の良い声が返ってきた。
「今日ですか? はいっ営業しています。お待ちしていますっ」
 電話応対が感じ良いと、何だか期待が持てる。


正面に霞んだ赤城山が見えてきた 阪東橋で利根川を渡る。左手に見えるのは、一週間を
過ごした榛名山だ。


 群馬温泉やすらぎの湯よしおか温泉リバートピア吉岡と、この道にも続けざまに温泉の表示が出てくる。
「もし迷って辿り着けなかったら…スカイテルメ渋川に行くってことで許してちょうだい」と既に逃げ腰。
 上越線の八木原駅を過ぎ、阪東橋で利根川を渡る。今日も空は快晴だ。露天風呂からの眺めも絶景に違いない。

 カーブを描く国道17号線の景色に見覚えがある。
 …確かばんどうの湯の看板を見たのはこのルート。

 あっ、あった。あれだ。あの白地に黒でばんどうの湯と縦書きで書かれたシンプルな看板。
 看板があればあとは施設まで真っ直ぐ誘導してくれるだろう。




7-6.元旦のばんどうの湯へ続く


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