那須湯本温泉小鹿の湯

子連れ家族のための温泉ポイント

那須湯本温泉小鹿の湯体験レポート

那須湯本には「鹿の湯」という有名な共同浴場があって、いつも混んでいる。一方、こちらは「小鹿の湯」。意外と空いていて穴場。そしてお湯は鹿の湯と同じ源泉を使っている。

手前の建物が「小鹿の湯」で、奥の白い建物が「はなやホテル」

もとは隣接する「はなやホテル」の日帰り温泉だったようだが、現在は「はなやホテル」は長期休業中、というか、もしかしたら既に閉業扱い。日帰りの「小鹿の湯」のみ営業している。

階段を下りて左が受付

狭い階段を下りて受付。入浴料500円と安くて良心的だが、石鹸などアメニティの備え付けはない。ドライヤーもない。受付棟の向かいに浴室棟がある。

浴室入口

脱衣所にはここのメイキングが貼ってあった。こだわりと希望をもって作られたことがよくわかる。

小鹿の湯メイキング

さて、浴室は木製、湯船も木製。全体としては湯治場風の雰囲気をもった浴室。

左が熱（あつ）湯、右が中温

湯舟は2つで、右の方が少し大きい。その大きい方が中温で、小さい方は熱湯、といっても中温で43度ぐらい、熱湯で45度ぐらいだから、熱めとはいえ入れないような温度ではない。

綺麗な濁り湯で、酸っぱいようなにおいと、かなり腐った卵のにおいがする。そして肌がピリピリ。特に今朝、泊まっていたリブマックスリゾート川治の朝風呂で、うっかり浴室のドアでガリガリっと自分の踵を削ってしまったところが、ビリビリと染みる。見た感じ、傷も無かったのに。

湯口

斜めから見た湯口

肌触りは粉っぽく、少し滑る感じ。

露天風呂は内湯とは雰囲気が違って、おひとり様用の陶器の浴槽で、リゾート風。

女湯露天風呂

塀が高くて展望は無いが、見上げると青空からちらちらとたまに桜のように粉雪が舞ってくる。そう、この後の予報では夜にかけて記録的な大寒波が襲ってくるはず。

この時はまだ青空だった

湯上がりは肩がずしっと重くなるような酸性泉特有の疲れが出る。入った時の爽やかな青空はいつの間にか掻き消えて、気が付くと不穏な雪雲が空一面を塗りつぶしていた。

上がるとすっかり雪雲に空が覆われていた、まもなく吹雪く