野沢温泉 中尾の湯【共同浴場】

中尾の湯(なかおのゆ) 一ヶ所南西に離れた民宿街にある外湯

  • 所在地 389-2502 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷6661 TEL 0269-85-3155(8:30~17:30 野沢温泉観光協会)
  • 泉質 単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉) 源泉名 茹釜+下釜+円釜+竹伸し釜+御嶽
  • 利用可能時間 4月~11月 5時~23時、12月~3月 6時~23時
  • 利用料 野沢温泉宿泊者 無料、日帰り利用者 寸志
  • 設備等 男女別内湯
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[2015年5月のデータ ただし利用時間等は2015年10月のデータ]

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  • 温度★☆☆☆☆ 泉質★★★★☆   野沢のお湯は全般的に熱い
  • 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★★☆  

野沢温泉 中尾の湯【共同浴場】 体験レポート

野沢温泉中尾の湯の外観 野沢温泉中尾の湯の入口
雪の中尾の湯の外観と、夜の中尾の湯の入口。夜の入口の画像はクリックで拡大。

 中尾の湯は野沢温泉の13の外湯の中でも一つだけぽつんと離れてある。
 直接温泉を引いている旅館の多い温泉街の中心と違って、中尾の湯の周辺は非温泉の民宿や小規模な旅館がほとんどだ。
 よってそれらの宿の宿泊客は宿のお風呂の代わりにここに通うことが多い。
 スキーシーズンには中尾駐車場を利用するお客さんが、アフタースキーに、あるいは到着直後の朝風呂に入りに来ることもある。
 その分、湯小屋の規模も他の多くの外湯より大きく、また引き湯の距離が少し伸びる分、同じ麻釜の混合泉を引く横落の湯新田の湯ともお湯の印象が異なるかもしれない。

野沢温泉中尾の湯の浴室と桶 野沢温泉中尾の湯の浴室から入り口を見て
中尾の湯の浴室

 初めて訪ねた朝は雪が降っていた。
 前夜からずっと降り続いているのかもしれない。
 道も車も建物の屋根もすっかり白い帽子を被って、昨日とは違う場所のようだ。

 中尾の湯の場所はよく確認しないまま宿を出てしまったが、近いはずだ。
 右手の雪の中に立派な木造建築が見えた。きっとあれがそうだろう。
 入り口がよく判らないが、雪を踏み固めたような通路が見えたのでそこを行ってみた。
 うん、正解。
 ちょっと靴の中に雪が入ったが、中尾の湯に着いた。

 温泉街から外れている分、いかにも後からできた新しい外湯といった雰囲気だ。
 先客が数人居て、「おはようございます」と挨拶をして入った。
 一応浴室との間についたてはあるが、ここも脱衣所と繋がっている。
 中尾の湯には洗い場があってカランがある。上がり湯ができるのは外湯の中ではここだけと言うから、髪や体を洗うにも楽だ。

 浴槽も広い。
 それとも浴室の空間に余裕があるからそう感じるのだろうか。
 大湯と同じで二槽に分けて下が繋がっているが、湯口がぬるいと思われる方に直結させてあって、どちらもあまり変わらない温度だった。

 無色透明のすっきりしたお湯だが、湯の花はにょろにょろとやはり大きい。ここの湯の花も二色。白と半透明でできている。
 野沢温泉の印象はとにかく湯の花が派手だというところだろうか。
 臭いはゆで卵の臭いだが、他の外湯に比べたら薄いような気がする。それでももちろんかなり強いのだが。
 ぽかぽかとよく温まった。

野沢温泉中尾の湯の湯口 野沢温泉中尾の湯の天井
中尾の湯の湯口と天井

 別の年に子供たちを連れて行った時には二槽の温度はかなり違っていた。
 ここは並んだ二つの浴槽を板で仕切ってあり、基本的には大きい方がぬるめで小さい方が熱めに調整してあるようだ。
 もう少し具体的に言うと、湯口はその仕切りの近くにあり、手で動かせるパイプで調節することにより、源泉の一部が小さい方の浴槽にも流れ込むようになっている。
 大きい方には水道の蛇口もついているから、状況によっては加水してぬるめることができる。
 また、パイプの位置を変えることにより、源泉の流れ込み具合を調節することができるようになっている。

 ところがこのときは、水道水はきっちり止めてあり、パイプの位置から源泉は小さい方に流れないようになっていた。
 その結果、大きい浴槽はそのまま源泉が入り相当な熱さになり、小さい方は加水はできないものの源泉も入らないので気持ち程度ぬるめになっていた。
 この気持ち程度というのがポイントで、ぬるめったって、大の大人でも躊躇するほどに熱い。
 そこはほら、なんせ野沢だから。

 中尾の湯も多くの外湯と同様、浴室内に脱衣棚がある。
 うっかりと持ってきた髪ゴムを一本紛失してしまったので小学生の次女の髪が結べない。
 仕方が無いので手拭いでまとめあげようとしたがうまくいかない。
 しょうがないので自分のゴムを外して次女の髪を結び、自分の方を手拭いでまとめあげた。

野沢温泉中尾の湯の脱衣棚とカラン 野沢温泉中尾の湯の浴室
中尾の湯の脱衣棚・カランと浴槽。浴槽の画像はクリックで拡大。

 そんなことをしていたので子供たちは凍えてしまった。
 湯気を抜くために天井は隙間をあけてあるし、春とはいえ雪の舞う信州の夜だ。そりゃあ寒い。早く湯の中に入りたい。
 しかしこれがまた熱くて入れないわけ。
 掛け湯をしただけで熱がる。

 足先を入れては熱さに慌てて湯から出す子供たちの様子を地元の方たちは苦笑しながら見守ってくださった。
 何度も何度も掛け湯して、ようやく長女が入れるようになった。
 姉が入ったので、遅れて妹も。
 二人で肩を並べてお湯に入っている様子を見て、慣れているおばさま方は入れて良かったねと言ってくれた。

 少し小さい方の浴槽で熱さに慣らすと、何とか私は大きい方に入れるくらいになった。
 お湯は無色透明で、白い溶き卵状の湯の花が少し。
 マッチというより茹で卵系のやわらかめの臭い。
 肌触りはわずかにすべすべ。

 お湯に入って思わず「ふう」とため息が漏れると、隣で長女も「ふう」と言って、それを聞いた次女も「ふう」と言った。

野沢温泉中尾の湯の浴槽

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