十勝川温泉 かんぽの宿十勝川

十勝川温泉は美人の湯のモール泉

  • ※残念ながら十勝川温泉かんぽの宿十勝川は2014年8月末日をもって閉館しました
  • 所在地 〒080-0262 北海道河東郡音更町十勝川温泉北9-1 TEL 0155-46-2141 FAX 0155-46-2142
  • 泉質 ナトリウム-塩化物-炭酸水素塩泉
  • 受付時間 11時~21時(但し平成26年8月13日~14日:11時~14時)
  • 入浴料 大人 600円 小人(小学生) 300円
  • 設備等 男女別浴室、男女別露天風呂、サウナ、有料個室など
[2013年8月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆   
  • 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆

十勝川温泉 かんぽの宿十勝川 体験レポート

十勝川温泉 かんぽの宿十勝川の外観 かんぽの宿十勝川のロビー
十勝川温泉 かんぽの宿十勝川の外観とロビー

 本物のモール泉は世界でもなかなかお目に掛かれないらしい。
 関東平野でもモール泉っぽい温泉にはしばしば巡り合えるが、そもそも本物のモール泉に入らないことにはそれがモール泉っぽいのかどうかすら自分には判断できない。

 モールの語源はドイツ語の湿原で、植物由来の有機物成分が源泉に溶け込み、多くは黒っぽい色調と植物が発酵した時に生じるほんのりとした甘いにおいを持つ。
 つるつるすべすべとした肌触りも特徴で、美人(美肌)になる湯としても知られている。

 そんな感じでいつかモール泉本場の十勝川温泉に入ってみたいと思っていた。
 最初は「はにうの宿」という施設で立ち寄り入浴しようと考えていたが、あいにくと閉業してしまったので「かんぽの宿十勝川」にやってきた。

 しかしこのかんぽの宿十勝川も訪ねてから1年後に廃業になるとは。
 いろいろ残念な気持ちでいっぱいだ。

美人の湯の暖簾 モール温泉の暖簾

 かんぽの宿十勝川はロビーに入ると右手に受付があり、宿泊だけでなく日帰り入浴も歓迎しているようでちゃっちゃと手続きをしてくれた。
 浴室の暖簾は女湯は「美人の湯」だが、男湯は「モール泉」。
 とにもかくにも十勝川温泉はひたすら「モール泉」であることをアピールしている。

 お昼時なのでお風呂は誰もいなかった。
 お湯はパッと見は黒っぽく思えるが透明感のある綺麗な紅茶色。浴室の窓は広く取られていて塀で囲われた庭がガラス越しに見えている。

かんぽの宿十勝川のロッカー かんぽの宿十勝川の浴室
十勝川温泉 かんぽの宿十勝川のロッカーと浴室

 露天風呂にも出てみた。
 何となく不思議な雰囲気。温泉の浴室は洋風なところも多いが、露天風呂はほとんど和風の作りが圧倒的だ。
 そんな中、昨日寄った山花温泉リフレもそうだったが、やはり北海道らしいというか、和風では無い露天風呂だった。
 浴槽は石でできているが、ごつごつ感の無い丸い石を使っていて、目隠しにぎっしりと植えられている植木はみな針葉樹。
 極めつけは露天風呂の隣に建つサウナ小屋だった。ログ(丸太)ではないものの板張りの三角屋根の建物は、本場フィンランド風とでも言うべきか、とにかく日本らしくない。

かんぽの宿十勝川のモール泉の露天風呂 かんぽの宿十勝川のモール泉の露天風呂
十勝川温泉 かんぽの宿十勝川の露天風呂。横から見ている露天風呂画像はクリックで拡大。

 お湯は内湯よりも露天風呂の方が少し熱めだった。
 源泉温度が高いので清掃直後のお湯張り時のみ加水調節して、その後は随時源泉のみを投入、また浴槽内では消毒循環というシステムだ。
 温度調節が源泉投入量で可能なのだから、何もわざわざ循環しなくてもと思わないでもない。
 ばしゃばしゃと音を立てて湯口から出てくる源泉に鼻を近づけると、ウイスキーのような植物の発酵した臭いがする。
 肌触りはきしつき、少し乾きかけた頃にするするとしてくる。

かんぽの宿十勝川のフィンランドサウナ かんぽの宿十勝川の浴室
十勝川温泉 かんぽの宿十勝川のフィンランドサウナと浴室

 フィンランド風のサウナ小屋が珍しかったのか、日ごろサウナには入りたがらない子供たちが面白がって入っていた。
 一気に温まるお湯ではないと思ったが、やはりしばらく入っていると中から熱くなるように感じた。

近隣の子連れ遊び場情報

  • 緑ヶ丘公園(プラネタリウムや木の遊具を揃えた児童会館もある)