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◇◆冬の群馬◆◇
雪煙と湯煙旅

8.最後にもう一度










 もう宿泊客じゃ無いしな・・・と、ちょっと遠慮しながら玄関に入ると、受付にいたスタッフが私の顔を見るなり「○○さま、お風呂ですよね。どうぞごゆっくり」と出迎えてくれた。
 たったの1泊しただけの客なのに、カンペキ名前を覚えているというのに驚いた。
 さすが旅館たにがわ。
 とにかく着替えとお風呂道具だけ持ってスキーウェアのまま入らせてもらった。
 子供たちも大好きな旅館たにがわにもう一度寄れて嬉しそうだった。

 4時半少し前。
 夕暮れの日差しは弱いがまだ空は明るい。
 すっかり綺麗に洗って、のんびりお風呂に入る。
 残念ながら岩の露天風呂は今回ちょっと塩素の消毒剤の臭いがきつく感じられ、私はずっと内風呂に入っていた。
 逆に子供たちは雪の積もった露天風呂が楽しいようで、ずっと二人で外にいた。
 雪を運んできてはお風呂の縁に小さな雪だるまを作ったりしていた。
 疲れ切った手足に谷川のお湯はよく効いた。
 温かさが染み渡るようで、疲れが溶けていく。
 本当にゲレンデは寒かった。
 ここはぬくぬくと幸せな場所だなぁ。





 あんまりのんびり入っていたので、すっかり辺りが暗くなってきたことにも気づかなかった。
 出ようとしたとき、ちょうど今日の宿泊客なのか、二人ほどお客さんがやってきて、電気のスイッチはどこかしら、つけていいのかしらと尋ねられてしまった。
 そろそろ灯りをつけるような時間になっていた。

 午後2時にはチェックインして明るいうちから谷川岳を見ながら貸切露天風呂も楽しんで、翌日はスキーの後のお風呂まで入らせてもらって、本当に旅館たにがわを十分すぎるほど堪能したような気がする。
 湯宿でみんなとわいわい楽しんで共同浴場巡りもして、片品や川場で友人一家と遊んで、最後は旅館たにがわでのんびりして。
 久しぶりの旅行は過ごした時間以上に充実していた。
 後は東京へ帰るだけ。
 群馬に何度も来ているけれど、来る度にまた来たいところが増えていく。
 次はどの季節に?







おしまい


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