チェックアウトは10時。
きんちゃんさんがどさっと5パックほどの温泉納豆を渡してくれた。
四万温泉の温泉納豆だから、四万温泉そば屋中島屋の小枝子パパのお土産だ。
温泉納豆というのは、四万温泉の電気屋が何故か製造販売している納豆。
実際に温泉を利用して作っている。
ちょうど私がそれを受け取ったロビーの囲炉裏には、私たちの他にも昨夜宿泊したお客さんがいた。そしてじーっとその温泉納豆を見ている。
「どちらからいらしたんですか?」そのうち一人の男性が私に聞いた。
「東京からです」
「ほら、やっぱり東京からだってよ」と、男性は隣に座っていた連れの女性に話しかけた。
「東京からなんですけど、集まったメンバーはいろいろなところから来ているんです。そのうち一人が群馬の四万温泉からきた人で、この温泉納豆はその人のお土産なんです・・・良かったらお一つ如何ですか? ほら、こんなに沢山あるので」
思わず一パック差し出していた。
何だかえらくビックリされてしまった。そりゃそうかもしれない。
「えーと、知らない人からもらうと怪しいかもしれませんが、まあ良かったらどうぞ」
女性が面食らった顔で受け取った。
「・・ありがとう」
温泉納豆の他に、幹事のえんぴつさんから宴会で開けなかったお菓子なども頂いた。
世間は三連休だけど、えんぴつさんオフは一泊だけ。
駐車場では消しゴムさんたちがざりざりと車に積もった雪を掻き落としている。
カナとレナとちび姫ちゃんの子供三人組は我が家の車の後部座席に乗り込んでゲームをしている。
ここで今回のオフはお開きだ。
この後、小枝子パパは四万に戻りそば屋のお仕事。きんちゃんご夫妻は山形に戻った。
えんぴつさん、消しゴムさん、akemiさん、義満さんは水上近くの
諏訪峡温泉諏訪の湯に立ち寄ったところ、何故かばったりと群馬の温泉マニアの帝王 友人のtakayamaさんに出会い、それから
谷川温泉の旅館たにがわ、上牧温泉の常生館、総社温泉センターせせらぎの湯などを回ったと聞く。
よもやtakayamaさんに会うとも思わなかったようだが、旅館たにがわに行くことになるとも予想していなかったようだ。旅館たにがわは今回我が家にも縁があった。その話はまたおいおい語ることにする。
そんなわけでみんなの行き先はそれぞればらばらだった訳だが、我が家はどうしただろうか。
実は事前にyuko_nekoさん一家と相談して、もう一泊することにしていた。
yuko_nekoさんちは「かたしな高原スキー場」で子供を遊ばせたいという要望があり、彼女に片品近くの宿を探してもらった。
最初は尾瀬戸倉温泉ふきあげという旅館のコテージを検討したが、やっぱり二食付きにしようと、同じく
尾瀬岩鞍のこばやしという旅館を予約した。
大人は7,500円、子供は6,500円と、今回の
湯宿温泉みやま荘ほどではないが、なかなかリーズナブル。小食な我が家の子供たちのために、yuko_nekoさんは交渉してレナの分を食事抜きの2,000円にしてもらっていた。