子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > 冬の群馬*雪煙と湯煙旅 > 2-1朝風呂は困難だらけ

◇◆冬の群馬◆◇
雪煙と湯煙旅

1.朝風呂は困難だらけ






 えっ、あれ? 無い・・・。
 フロントは昨夜同様無人で、しかも昨夜私が置いた共同浴場の鍵が無い。
 どこか鍵置き場があって、そこに仕舞われているのか、あるいは早起きした誰かが朝風呂に使っているのか・・・。
 きょろきょろとフロント周辺を見回したが、それらしいものは見つからなかった。

 困った・・・。

 もうひとつ困っていることがある。
 昨日も書いたが湯宿温泉には共同浴場が四つあって、昨夜は松の湯と竹の湯に入ることができた。
 今朝は残る二つに入ってみたい。
 が、しかし、私は場所を知らないのだ。
 部屋においてある約款やパンフレット類が挟まれたファイルにも湯宿温泉内の詳細地図など無かった。

 鍵は無いし場所は判らないし誰もいないし・・・。
 迷った私はこんな結論を出した。
 松の湯と竹の湯に行ってみよう。もしかしたら鍵が見つかるかもしれないし、地元の方がいたら残る共同浴場の場所を知ることができるかもしれない。

朝の湯宿温泉街





二日目 2008年2月10日(日)



 絶対起きられないと昨夜は思ったが、窓の外が白んでくると自然と目が覚めた。
 携帯電話で時刻を確認すると午前7時。
 確か昨日のえんぴつさんたちの話では、夜は4時から9時まで、朝は6時から8時まで共同浴場に入れるという話だったはずだ。
 今からなら間に合う。
 そう思って布団から出て玄関まで来てみたのに、何しろ鍵もないわ、場所も判らないわで逡巡することしばし。

 ようやく方針を決めて、私はみやま荘の外に出た。
 雪は止んで静かな朝だった。
 積もると言うほどの雪の量では無かったらしく、石畳の上はうっすらと白くなっているだけだった。

みやま荘玄関



 昨日一度迷っているので、注意しながら松の湯に至る曲がり角を探した。
 溝の隣に伸びる道だと覚えていたので、もう迷わない。
 塀と民家の間を行くと、松の湯が建っていた。
 何故か男湯も女湯もドアが開きっぱなしになっている。
 鍵がかかっていないとかそういうのではなく、ドアが思いっきり開放されている。
 まさか清掃時間か何かなのだろうか?

 女湯の方をそうっとのぞいてみた。
 無人だ。
 ドアから脱衣所、浴室まで全部繋がっているので、すぐに誰もいないことが判る。
 男湯の方ではガタガタと音がしている。誰かいるらしい。
 でもドアはやっぱり開けっ放しだったのだから、入浴者ではないと思う。



湯宿温泉街は温泉街と言うには民家の中に温泉宿が点在しているだけだが、それでも石畳の道は雰囲気がある




2-2鍵と情報を両方ゲットへ続く


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