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◇◆冬の群馬◆◇
雪煙と湯煙旅

5.松の湯は何処だ?










 「この辺かなぁ」
 雪の夜道は何処も同じように見えてとにかく判りにくい。石畳の道は一本だし、距離にしたってほんの十数メートルのことだと思うのに。
 ところが迷っているのは私たちだけじゃなかった。
 前方からえんぴつさんとakemiさんの二人が歩いてくるのが見えた。
 あれっ? お互いお風呂ー? なんて会話を交わしてすれ違い、ふと後ろを振り返ると、何とえんぴつさんたちも竹の湯の前で立ち止まり、「行きすぎたー」と叫んでいた。
 ・・・目的地は同じかい。
 しかも同じパターンで迷っているし。
 笑い話か?

 ようやく私たちは松の湯に至る道を見いだした。
 本当に道だか他人の家の敷地内だか判らないような道だった。これは知らなかったらとても辿り着けない。
 引き返してきたえんぴつさんとakemiさんも追い付いてきた。

この狭い小径を入る



 小径の右手に松の湯は建っていた。
 外観を撮影しようにも、全体が入らないくらいに道が狭い。
 ちょうどお風呂上がりの地元の方が一人出てきた。
 「今、ちょっと混んでいるわよ」
 それを聞いてえんぴつさんたちは松の湯を諦め、他へ行くことにしたようだ。
 私たちはせっかくだからと、まずは中の様子を見せてもらうことにした。

 松の湯は竹の湯と異なり扉そのものに鍵穴はなかった。
 かんぬき式になっているようだ。そして今は地元の方が入っているせいか、かんぬきは掛かっていなかった。
 ここは扉を開けるといきなり浴室だ。
 狭い脱衣所がそのまま浴槽のあるスペースに繋がっている。
 そのせいか全体にむわむわと湯気が籠もり湿度が高い。
 野沢、草津など共同浴場にはときおり見られる作りで、防犯効果も高いと思われる。難点と言えば、服が湿ったり床がびしょびしょになりやすいことだろうか。



連れていってもらわなかったら絶対辿り着けなかった松の湯




1-6松の湯の賑わいへ続く


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