◆◇山口旅行記◇◆
角島・萩・津和野・厳島神社と山口の温泉

20.道の駅 願成就温泉

　津和野を出ると次の目的地、願成就温泉まではすぐだ。
　さっき来た萩経由の道ではなく、山口市へ向かう国道9号線沿いだ。
　道が島根県から山口県に入った途端に、左手にあった。ぎりぎり山口県内という立地。

　ここもさっき入りそうになった道の駅津和野温泉なごみの里と同様、道の駅に併設されている日帰り温泉。
　というか、日帰り温泉がメインで道の駅がおまけのような感じだった。

　願成就温泉のある場所は、義経の恋人 静御前が没した地ということで、敷地内に静御前の銅像が立っていたり、浴室が静の湯と名付けられていたりする。

　浴室には広い浴槽と、向かいに小さ目のぬる湯浴槽があり、その他に庭園岩風呂の露天風呂がついている。
　温泉使用状況の掲示は加温・非加水及び全浴槽塩素剤による循環ろ過。

　一番大きい浴槽は真ん中からボコボコとジャグジーの泡が出ている。
　無色透明でわずかに焦げたようなにおい。
　ぬる湯の浴槽はいつも混んでいるが、体温+アルファぐらいの温度でいつまでも入っていられそう。

　ぬる湯だけは湯口からどぼどぼとお湯が出ていたが、他の浴槽では中から注入しているようで岩の湯口もあるが使っていなかった。
　どうも山口の温泉は使っていない湯口が多いなぁ。
　滑るので注意という張り紙はあるがお湯は別段滑る感じではない。

　露天風呂は半分ほど屋根が掛かっていて、雨にあたらないようみんな屋根の下で入浴していた。
　ここは塩素のにおいがしていたが、驚いたことに湯中に泡が沢山漂っていて体がアワアワになる。
　屋根のある壁側の岩の隙間からお湯を出している感じで、その近くが一番泡を感じる。
　とにかく露天風呂は泡のおかげでぬるすべ感が強い。
　細かい湯の花も漂っていた。

　湯上りはちょっとかさついた。
　内湯のぬる湯もいいけれど、ここの温泉は特に露天風呂の湯口近くが一番お勧めだね。
　お風呂から上がってもまだ雨は降り続いていた。