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◆◇かみのやま・赤湯温泉外湯巡り◇◆
大人旅

13.いよいよ時間切れ






 美味しかったけど急ぐ分熱さが倍ぐらいに感じて、ごめんなさいお腹はいっぱいになったけど時間が足りず丼を空にすることはできなかった。
 タイムアップ。
 途中で泣く泣く諦めて代金を支払い店の外に出た。
 時刻は2時5分。
 あと20分ちょっとで新幹線が出てしまう。

 もうこの時間だったらタクシーを使うしかない。それはラーメンが運ばれてきたときから考えていた。
 しかしY字路を大通りに戻っても、全然タクシーなんて走っていない。一台だけ通り過ぎたけど、もちろんお客さんが乗っていて赤湯温泉方面へ走って行った。

 そうだ、レシート。
 行きに赤湯駅からゆーなびからころ館まで乗ったタクシーのレシートにタクシー会社の電話番号が記されているはず。あれでタクシーを呼ぶしかない。
 大通りを渡って駅へ向かう車線側の歩道に移動し、鞄を下して中を探る。あの時はまさかレシートをまた使うと思わなくて適当に突っ込んじゃったからなぁ。
 ようやくレシートが見つかった。迷わず電話。場所を説明して駅までどのくらい掛かるか聞く。5分ぐらいという返事を聞いて配車をお願いする。
 すぐ行きますと言ったものの、なかなか来ない。タクシー待ちだけで5分以上。もちろんその間も流しのタクシーは一台も通らなかった。

 2時18分頃、ようやくタクシーがやってきた。
 2時31分の新幹線に乗りたいけどまだ切符を買っていないと伝える。「間に合いますか?」
 タクシーの運転手はうーんと唸って、大通りのこの先の信号がとても混んでいて、2回ぐらい信号が変わるまで待たされるからなぁと嘆息する。
 電話では5分で着くって言ったじゃんと思いながらも、何とかなりませんかねと相談すると、裏道を通ってみますとのこと。

 信号の手前で左に曲がり、細い道を通ったりしながら気が付いたら駅前に戻ってきていた。
 時刻は2時25分。
 着く手前ですぐに渡せるように財布の中の小銭をきっちり用意していたら、停まった瞬間メーターが一つ上がってしまった。うっ。





 とにかくタクシーを降りて小走りで駅舎の中へ。
 窓口で何分の新幹線をと言って切符を買うのかと思っていたが、窓口手前の自販機で男性が新幹線の切符を買っていたので、この機械で買えるのかとその人の後に続いて自分も切符を買った。
 2時31分の東京行き。うん、○が付いている。で、乗車券もセットで。席は自由席でいいや。
 出てきた切符を持って改札に行き、念のため「この切符で次の新幹線に乗れますよね?」とか阿呆なことを駅員に確認する。
 「乗れますよ」
 だって心配なんだもん。

 やっぱり新幹線が停まるとは思えないローカルな赤湯駅に馬面の新幹線が入ってきて、2両しかない自由席を端まで歩いたら一ヶ所だけ空いていた窓際の席を見つけて、これでもう座っているだけで東京に戻れるんだねとやっとほっと人心地着く。
 窓の外は真っ白な雪が積もった田んぼの畔や畑の畝で、だんだんと高い山が近づいてくる。控えめな振動が心地よい。





 今回は本当に急な出発だったけど、沢山の共同浴場が回れた。
 何故か入れば入るほど元気になって次へ次へと行きたくなるかみのやま温泉と、入れば入るほど体力を吸い取られもうダメ倒れる限界超えたと思う赤湯温泉
 どっちも外湯は地元の人たちの社交の場であり日常の一幕でありそこにちょっとだけお邪魔させてもらった感じ。

 いい湯湧いてる山形路。
 たまには電車の旅もいいね。




おしまい


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