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◆◇かみのやま・赤湯温泉外湯巡り◇◆
大人旅

10.かみのやま温泉の武家屋敷






 さて、次の外湯をどこにするかが問題だ。
 葉山の向かいの道路、先ほど見た国道を渡った先の鋭角の道に入れば、ほぼ直線でかみのやま温泉駅の方に戻れる。かみのやま駅の少し手前に二日町共同浴場があるはずだ。
 あるいは元来た道をそのまま戻って新湯を過ぎれば、ちょうど上山城周囲の湯町共同浴場新丁共同浴場下大湯共同浴場中湯共同浴場など巡ってかみのやま駅に出ることができる。





 先に二日町共同浴場から行った場合は、そのまま駅を通り過ぎて上山城周囲に向かうことになる。
 この方が効率的ではあるが、不安もある。
 それは寿荘を出たこの時点ですでに時刻が3時を回っていたので、全部回っていたら相当外が暗くなるのではないかというものだ。
 かみのやま駅を出るタイムリミットは6時5分。
 電車が一時間に一本しか無いので、これを逃すと次は7時15分になってしまう。
 12月なので暗くなるのは早い。でもって暗くなってから駅周辺ではなく駅から遠い裏道にあるような共同浴場にたどり着いて発見できる自信がない、私には。
 一方、先にお城周辺の共同浴場をぐるぐると回って最後に駅より先にある二日町共同浴場に行こうとした場合、たぶん時間が無くて二日町共同浴場はロストする。そんな気がする。

 で、いろいろ迷った結果、暗くなってからうろうろする危険を回避して、効率が悪かろうと新湯まで戻ることにした。
 ひたすら国道の長い坂道を登って、脇道に入り春雨庵の横を通り、新湯共同浴場を過ぎ、駅前から伸びる新湯のストリートまで戻ってきた。
 しかしここでまた道に迷った。
 迷ったというか、湯町方面に曲がる曲がり角を見逃してしまったらしい。
 気が付くと曲がり角がある方角が山の斜面のようになっていて、絶対行き過ぎてしまったと思い少し戻った。
 観光マップをよく見ると曲がり角に足湯があったのでようやくわかった。ここが湯出坂という坂で、この道をまっすぐ進めば道沿いの右手に湯町共同浴場があるはずだ。


葉山温泉の寿荘から二日町共同浴場へ向かう途中の景色。遠方の山をズームアップして。



 それだけの理由でこの道を選んだのだが、少し歩くと左手に武家屋敷が見えてきた。
 一応昨日買ったガイドブックでかみのやま温泉には武家屋敷という観光名所があるという知識はあった。
 しかしこんな感じだとは思ってもいなかった。
 つまり、イメージしていたのは時代劇に出てくるような立派な武家屋敷が一軒建っていて、普通に入場料を取るというもの。
 確かにそこにあった武家屋敷のうち三輪家という一軒は中が200円で見学できるようだが、とにかく狭い裏通りの左側にずらっと4軒ほどの武家屋敷が並び、それもまあ確かに立派な建物なのだが見様によってはちょっとその辺の名家の屋敷程度の建物で、しかも普通に人が住んでいるらしい。
 つまり、気持ち豪華な和風の民家をしかも普通に現地の人がお住まいになっているにも関わらず一応観光名所にしているので庭とかのぞいていいよっていう場所らしい。
 来た方角から順に森本家、三輪家、山田家、旧曽我部家の四軒で、それぞれ茅葺屋根、鉤型の曲屋(まがりや)の武家中門造りの建築様式で建てられている。
 これら四軒が過ぎたところで今度は道向かいに上山藩校明新館跡地がある。


かみのやま温泉の武家屋敷いろいろ。



1-11湯町の湯共同浴場へ続く


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