まだ雨は降っていて辺りはもう真っ暗。正面湯は東屋旅館から一番近い共同浴場になる。
外観は湯之里公衆浴場と違って、いかにも共同浴場らしい作り。
脱衣所にはベビーベッドあり。浴室にはシャワーが二つあった。
おばあちゃん二人と親子一組が入ってきた。ちっちゃい子が誰か上がる度にお休みと言ってハイタッチしてあげる姿がかわいくてしょうがない。自分が上がる時にも私にハイタッチしてくれたよ。
ここのお湯は少し薄い白濁りに見える。でもなまっているわけじゃない。
すんごく熱くて入るのにためらうほど。でも入るぞー。
源泉は二段になったところを伝って温度を少し下げて湯船に落ちてくる。
水の蛇口もあって、熱ければ水を入れるように書いてある。
甘い石のにおい。きしつきは里の湯よりは薄いように感じるがそれなりにある。
熱すぎるのもあって長くは入れない。上がって休んでも冷える気がしない。
湯上りはわりとさらさらしているが、とにかく温まりが引かない。肌はすべすべになる。
湯田川であつみは熱くて肌がぴりぴりすると言っていて、酸性でも無いのにぴりぴり?と思っていたけどわかるような気がする。
湯田川を尖らせたようなところがある。
夫は先に帰ってしまったので、一人でのんびり歩いて宿に戻る。
雨は小降りになった。道を歩いている人は誰もいなかった。