修善寺ポマトランドでウィンターキャンプ

1.鈍色の朝

　昼間は背中に貼っていたホカロンを、剥がしてシュラフの足下に入れておいたら朝までぬくぬくと寝ることができた。
　朝は曇っていた。
　昨日は青空の下でくっきりと映えていた紅葉も、何だか色を失ってくすんでいる。
　子供たちはもう5人ともすっかり仲良くなっていて、部屋に運び込んだビデオで一緒にポケモンを見たり、外に出て遊具で遊んだりしている。

　朝ご飯は消しゴムさんが作った特製野菜スープにパンやご飯をそれぞれ合わせて。
　ミミミさんはコーヒーを挽いている。キャンプ場で挽きたてコーヒーとかチーズフォンデュとかお洒落な一家なのだ。
　中学生ボーイズは半分ほどが完徹から脱落したと言うが、それでも最後は四人で狭いスペースでうとうととしていたらしい。
　結局のんびり朝ご飯を作ったり食べたりしていたら、チェックアウトはお昼になってしまった。
　幸いオフシーズンということもあって、キャンプ場の方でも時間オーバーは大目に見てくれた。