立ち寄りは1番でも、日曜日で宿泊客が多かったのか女湯のお風呂は大変に混雑していた。
通常は千円徴収するというには脱衣所も浴室もそんなに広くない。というか、旅館のお風呂としてはむしろ狭い。
入ると右側に窓と浴槽。左側に洗い場。
浴槽はずらっと4、5人並んで窓の方を向いて入っていて、もうそれでキャパいっぱい。
掛け湯をして少し場所を空けてもらって入る。
お湯の色は薄墨色。
足元に今朝の中の湯のような泥というか粉が沈んでいるのが判る。
高台にあるので眺めは良さそうに思われるが、窓に近寄ってみるとそうでもない。見える景色は人工物も多い。
濁り具合は意外と強く、上澄みは透明っぽく見えるが、足の方はほとんど見えない。
ぬるめで非常に肌触りの良いお湯。
酸っぱいにおい+マッチのような火薬臭。
湯口は三段の皿を伝って落ちてくるような形で、一番上に小さなタヌキの石像がちょこんと置いてある。
タヌキの意匠は浴室内だけでなく、浴室暖簾や置物など、館内のあちこちで見かけることができる。