■塩原温泉古式湯まつり■
塩原温泉旅行記

1.草津か那須か塩原か

　最初は夏に行くつもりだった。
　あっ、夫婦二人旅のことね。子供は上が受験生だから今年の旅行は留守番。

　で、もともと3泊4日の青森旅行は先に決定していて、それにプラスして8月初めに近場で1～2泊の小旅行を企画していた。

　行き先は夫は草津を検討していたが、私はしばらく前から栃木県がいいと主張していた。
　理由は草津は去年から今年にかけて2回行ったから、何年も泊りに行ってない栃木に行きたいと思って。
　それだけ。

　夫の希望が無料で徒歩圏の共同浴場を回れるところ、熱い白濁硫黄泉だと嬉しいというものだったので、那須の雲海閣に泊って久しぶりに鹿の湯でも行くかとつらつらと考えていた。
　別に那須にこだわらないので塩原でも奥日光でもいいんだけど。

　でも何となく話が具体化しないまま8月は終わっちゃって青森旅行も終わっちゃって9月になった。

　「どうする？」と私
　「行けるよ。行くとしたら26～27日の週末に平日をくっつけて1～2泊」

　それでその日程で調べたら、塩原で古式湯まつりという祭事が行われることが判った。
　9月27日は温泉ふるまいという名目で、なんと27軒もの旅館と6軒もの共同浴場が無料開放される。

　こ、これは塩原に行くしかないんじゃないか？

　そうして今回の旅行先は塩原温泉に決定した。