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◆◇四万温泉・積善館の休日◇◆

10.ゆばたのゆ






 そんなわけで今、湯端温泉を出て車でコンビニに向かっている。
 田園地帯を進むとおそらく吉井地区で一番の繁華街と思われる吉井駅前に出た。
 高崎-下仁田間を結ぶ可愛らしい一両編成の車両が停まる上信電鉄の吉井駅は使い古された感がある昭和な感じ。

 湯端温泉の若主人に教わったコンビニに着く前に赤いベイシアの看板が見えた。
 群馬でお馴染みのスーパーマーケット。
 コンビニじゃなくてここでいいや。酒類も買えるし、とパパ。

 結局タバコを買いに来たつもりがアルコールやつまみも買いこむことになって、荷物を抱えて車に戻る。
 何はなくともベイシアはあるんだ。
 ベイシア好きだよ。群馬に来るたびお世話になってる。




吉井ってこんな感じ? さてと買い物を終えたら湯端温泉に戻ろう。



 湯端温泉には先ほど見た「ゆばたのゆ」こと外のお風呂のほか、外のお風呂完成前から使っていて、現在も基本的に宿泊者は利用できる中のお風呂もある。
 投入している湯量の関係から、ご主人は温泉が好きな人には外のお風呂をお勧めしているそうだ。
 源泉温度はごくぬるいので、湯口からはほとんど冷たいとも言える源泉を入れ、浴槽内でボイラーを使って加熱している。
 だから宿泊者であっても外のお風呂使用時にはその都度入りたいと伝えてボイラーを準備してもらう必要がある。
 ボイラーは脱衣所からタイマー設定ができて、好みの温度になるまで加熱して入浴することができる。特に夏場は源泉を活かしてあまり加熱しないのが良い。
 ただ、ボイラーを止めて長湯をしていると、源泉投入によりどんどん浴槽内は冷えてくる。好みの温度を保つのはなかなか難しい。

 浴室は少し薄暗いが、やはりカフェスペース同様都会的な洒落たつくりだ。
 浴室内には磯海苔のような籠もったにおいが漂うが、湯口からはほんのりと茹で卵のにおい。海と山とが入り混じったような源泉で、するりとした肌触りと強い塩分を感じる。

 この温泉にただ一つの弱点があるとしたら、それは湯量の少なさに尽きる。
 本当はドバドバと使いたいのだろうが、たらたらとしか湯船に入らない貴重な源泉は大切に使いたい。
 濃いからと言って、安易に希釈しないことを有難いと思う。


湯端温泉の外のお風呂こと「ゆばたのゆ」




2-11幻の露天風呂へ続く


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