子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > 四万温泉・積善館の休日 > 2-7榛名湖は花火大会

◆◇四万温泉・積善館の休日◇◆

7.榛名湖は花火大会






 郷原からの登り道はあまりにも見慣れた道。
 榛名山を登る道は数多くあるけれど、一番多く使ったのがこのルートのはずだ。
 榛名湖の宿に泊まって、連日群馬北部の温泉に日帰りで繰り出して、草津、四万は言うに及ばず、川原湯、浅間隠し、吾妻川沿いのセンター系日帰り温泉・・・。全部起点は榛名湖だった。
 寒い季節が多かったから雪道のこともあった。
 榛名湖が自分たちのもうひとつの家のようであったあの頃。

 何度も通ったあの頃と、もう車も違うし今回は子供たちすら連れていない。
 時間は流れ、流れ流れて、ひとつとして同じところには留まらない。
 わくわくするような物悲しいような胸が痛くなるような懐かしい気持ち。




カーブひとつ曲がるごとに



 坂を登りつめるとカルデラ湖を一周する道に出る。
 ちらちらと木立の間から湖面が見える道を時計回りに半周。
 ・・・やけに道と湖の間のスペースにレジャーシートとかタープが目立つな。何かあるんだろうか。

 その理由は榛名湖温泉のあるゆうすげ元湯レークサイドゆうすげの建つあたりまで来てようやく判った。
 ゆうすげ元湯の看板の下に、「榛名の祭り花火大会のため一方通行」という簡易看板が立てられていたのだ。
 今夜はお祭りで榛名湖に花火が上がるのか。
 それは知らなかった。

 私たちは顔を見合わせる。
 「泊まってっちゃう?」
 なんともいい加減な何も予定のない旅だ。
 宿泊日程すら・・・ああ、これはいつものことか。出発してから延長したことなんて何度もある。


榛名湖とゆうすげ元湯



 無理だと思いつつもキャンセルでも出ていたらいいなと目の前の榛名湖温泉に聞いてみることにした。
 道を挟んで小奇麗なゆうすげ元湯と、湖畔の古びたレークサイドゆうすげが対照的な姿を見せている。
 パパはゆうすげ元湯を考えたらしいが、私は迷わずレークサイドに向かった。
 空きの可能性があるならこっちだろうし、たぶん宿泊費用も安いだろうし、何より温泉のお湯が絶対レークサイドの方がいい。

 しかし、榛名湖の宿に泊まっていたころ何度もやってきた、事務所のような雰囲気のあるレークサイドゆうすげの受け付けは、花火大会のある当日なので部屋は満室ですという返答だった。
 まあそうだろうな。
 ダメもとでゆうすげ元湯の方も聞きに行く。
 もちろんダメだった。

 まあそうだよねぇ。行き当たりばったり過ぎたか。
 ちょっと残念だけどと思いながら晴れた空を眺めながらまた榛名山を下る。
 さすがに宿も確保しないで混雑した花火大会の榛名山で夜まで待つ気にはなれない。
 またいつか機会があったら花火大会に合わせて企画しよう。


榛名山登ったけど、もう下り・・・
もし最初に計画した通り伊香保温泉宿泊だったらもしかしたら花火、見に来られたかもね




2-8群馬県はお城が好き?へ続く


四万温泉積善館の休日 目次 | 子連れ温泉ガイド地熱愛好会HOME