昨日、いやいや寝たのはもう今朝になってからだった。
布団に入ったのが午前4時。
目が冴えて眠れずそのまま空が白むのを見る羽目になるか、あるいは爆睡して朝食も食べられずにチェックアウトぎりぎりまで布団にくるまっているかと思ったが、予想に反して7時には目覚め、目が覚めたからにはと朝風呂に行く決意をした。
幸い花湧館玄関前にがっちゃんがいたので、案内を頼んだ。
方向音痴の私は未だに
四万たむらの沢山あるお風呂の位置を一つとも理解していない。
私が行こうと思っていたのは、四万たむらの中でもただ一つ、まだ入ったことのない甍の湯だった。
甍の湯に入ればそれで一応四万たむら・
四万グランドホテルのお風呂は有料貸切などを覗き全制覇したことになる。
ロビーでは川筋に面して広く取られた窓から、新湯川が見下ろせる。
私たちはロビーを抜け、エレベーターで階下に降り、バーの横を通って大浴場甍の湯に向かった。