ちょうどお昼時でお腹が空いてきたこともあり、私たちは
天狗の湯を出た後、浅間隠し方面に車を走らせた。
yuko_nekoさんが温川の近くに美味しそうな食事処があったはずと言ったのも決め手になった。
紅葉真っ盛りの晴れた上州路。
奇怪な岩櫃山の聳える郷原で145号線から別れ、吾妻川の支流に沿って浅間隠し方面に向かう。浅間隠しとはちょうどこの辺りから浅間山を見るとそれを隠すように手前の山が邪魔をするため、標高1,757mのその山を浅間隠山と呼んだため。
「この辺だと思うんだけど・・・つぶれちゃったかしら」
yuko_nekoさんが心配そうに言ったとき、春駒食堂という焼き肉屋が見えてその先に探していた店があった。
里の茶屋と書かれた暖簾も品良く外観からとても期待できそうな店だった。