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沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*

21.旅の終わりに










 空港に着いたのが6時少し前。ほぼ予定通り。
 灼熱の7月の沖縄から切り離されたかのように那覇空港ビルに一歩入ると肌寒いくらいに冷房が効いている。
 カナもレナもタンクトップの上にキャミソールを着ているだけ。もう上着も着替えも全部スーツケースに詰めて預けてしまった。いつも帰路はANA宅空便愛用だ。羽田空港でスーツケースは受け取らず、そのまま自宅まで運んでもらう。だいたい翌日の午前中には到着する。
 何か残された着る物は・・・そうだ!!
 私はさっきサンゴで染めたばかりのTシャツを取り出した。早速親子でこれを着ちゃえ。
 ばっちりだった。厚手の半袖Tシャツを上から着るとちょうどよい温かさ。
 「ねぇねぇ、こんなTシャツを着ているの、私たちだけだよね」とカナ。
 そうだね。どんなブランド服にも負けないよ。自分たちで染めたんだもんね。
 二人ともなんかちょっと嬉しそう。

 夕食は空港内の食堂街で食べた。
 そんなにお腹が空いていなかったので、軽めに沖縄そば。
 食堂街でたまたま目に付いた「琉球村」という店に入った。
 琉球村と言えば、恩納村にあるテーマパーク。
 一昨年遊びに行ったよ。この空港の沖縄そば屋もロゴといい、マスコットのキジムナーの絵といい、あのテーマパークの琉球村の系列らしい。
 でもなんでテーマパークが空港でそば屋を?
 味は別に悪くない。沖縄最後の味だと思いしみじみと食べた。
 箸袋にプリントされたキジムナーを見て、「この子は誰?」とレナは聞く。
 「キジムナー。ぶながやのことだよ」
 ああ、と彼女は肯く。道の駅大宜味で見た絵本を思い出したらしい。




那覇空港と那覇空港の沖縄そば屋「琉球村」


 空港の窓から海の夕景が見える。
 大きなまんまるの夕日が飛行機の翼の間に沈んでいく。
 今回も9日間、ほぼ完璧な天気だった。
 台風に悩まされることもなく、一度だけスコールにあっただけでほとんど晴れに恵まれた。
 でも去年や一昨年の沖縄旅行と違って、今回はただひたすらに楽しい旅ではなく、何度か辛いことに見舞われた。
 ハブクラゲに刺されたり、道に迷って川を登ったり・・・。

 それでも全て終わった今、やっぱり楽しかったと思うし沖縄が好きだと思う。
 いろんなことが凝縮して駆け足で過ぎた9日間。
 搭乗案内に従って、ゲートを通過して、飛行機に乗り込んで、そして座席についてシートベルトを締める。

 このフライトが終われば東京。
 旅が終わる。
 でも今はあと少しだけ・・・

 少しだけ、沖縄のことを考えていたい。







おしまい


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