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沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*

16.首里 琉染








外観は落ち着いていて、中は意外ときんきらきん。
でも高級感溢れる雰囲気。店員さんも品がよい。


 外観も合掌造りで白と黒の印象が強くあまり沖縄らしくない。
 子連れで入るのも躊躇するぐらい。
 外観以上に店の中は独特の雰囲気だった。
 冷房がひんやりと効いて、高級感のある染め物の製品が綺麗にディスプレイされている。中央に囲炉裏と茶釜もありお茶菓子が置いてある。
 どうやらここは工芸体験施設と言うよりは、あくまでも歴史ある老舗の染め物屋で、オリジナル製品を製作販売する傍ら、店のPRと多くの人に気軽に染め物に親しんでもらおうという目的で体験を受け付けているようだった。

 私たちが店の中に入ると、着物姿の上品な店員が出てきて応対してくれた。
 「珊瑚染めを体験したいんですが」
 「ご予約のお客様でいらっしゃいますか?」
 「いいえ」
 ここを知ったクーポン冊子ゆくるポンには要予約とは書かれていなかったが、規模からいって先客がいたら無理かもしれないとは思っていた。
 「・・・大丈夫ですよ。どうぞこちらへ」
 どうやら今の口振りだと、他に予約も入っているらしい。私たちが予約者が来る時間よりも先に体験を終わらせられそうと踏んで受け付けることにしたようだ。
 サンゴ染め体験はTシャツ、ショートエプロン、四角い絹生地(額に入れて飾ることもできる)の三種類から選べる。
 料金はどれを選んでも大人3,000円、子供2,500円。
 私たちは実用的なTシャツを選んだ。
 パパはやるつもりがないようだったが、面白そうだと思った私も子どもたちと一緒に体験することにした。





 品の良い店員さんは箪笥からサイズの合うTシャツを出した。
 この箪笥も事務用の殺風景なものではなく、まるで骨董品のようだった。
 「お姉ちゃんはこのサイズ。妹さんはこちらで合うかしら」
 一応背中にあててサイズを見ている。
 Tシャツが決まると奥のテーブルに案内された。
 テーブルの中央にはサンゴ染めに使う型と染料の入ったボトルが置かれていた。さらに着物姿の店員さんはステンシルに使うようなたぶんスポンジか何かに布を被せたスティックと、染料を出すスタンプ台のようなものを棚から出して並べた。

 型はサンゴでできたものが9種類ほど。他に鋳物のシーサーが三つあった。
 染料は四色。紅と黄と青と紫。

 最初に店員さんがやり方を教えてくれる。
 型の上に布を置き動かないよう輪ゴムで留め、スティックにぽんぽんと、スタンプ台から好みの色の染料をつけて、型を置いた布をこするようにする。
 そうすると、コインの上に紙を置いて鉛筆でこすったときみたいに模様が浮き出てくる。これがサンゴ染めだ。
 サンゴ染めの型は、本物のサンゴを機械でスパッとカットした断面を利用したもので、ひとつとして同じものがないオリジナル。
 また、色も一色でぬるのではなく、重ねてみたりグラデーションにしたりすることが可能だ。
 ルールはサンゴの型使用は五回まで。さらにシーサーは一回まで。
 ほとんどの場合、Tシャツの表面にサンゴを五つ、裏面にシーサーを一つ染めると言う。




珊瑚染めに使うサンゴの型とスタンプ台


こうしたサンゴの固まりを裁断して珊瑚染め用の型を作る



9-17珊瑚染め体験へ続く


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