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沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*

6.やんばる亜熱帯園










 今日は帰る日であるのだから、これからどこか立ち寄るにしても南へ南へ移動していかなくてはならない。
 那覇を発つANA136便は、今日の夜8時発。
 逆算して6時には空港について夕食を取りたい。
 レンタカー返却は5時半を目指そう。
 ということは、5時ぐらいまでは自由時間ということだ。まだまだ最後の最後まで沖縄を楽しもう。

 次に立ち寄った場所はやんばる亜熱帯園だった。
 場所はちょうど本部半島を四つに分断する二本の県道が交差する辺り。
 住所はぎりぎり名護市だが、今帰仁村と本部町の境界線とも近い。
 やんばる亜熱帯園という名前から、私は植物園を想像していた。沖縄は亜熱帯だから、本州なら温室の中で育てられるような植物が広い園の屋外で見られる、そんな施設だと。
 ところが駐車場に立つ看板はどことなく寂れている。なんとなくB級の臭いがする。
 夏休みの土曜日だというのに駐車場もがらがら。
 「どうする?」
 「・・・」
 何でも面白がる私でも、躊躇する雰囲気があった。でもせっかくだから・・・。
 「一応、入ってみようか?」
 ちょうど通りがかりだったしと思って入ってみることにした。




 えーと、確かどこかにやんばる亜熱帯園の割引券があったような、と、鞄をひっくり返してみると、10パーセント割引のものがひとつだけ見つかった。
 でもそれを一瞥したパパは「一昨年のレンタカー会社のじゃない。もう使えないよ」と返してよこした。
 そういえばそうだった。観光の参考資料にと持ってきたが、流石に二年前のしかも他社のクーポンじゃ無理か。

 割引は使えないと思ったが、何故か受付で入園料を払おうとすると、「大人600円のところ400円、子供400円のところ300円です」と言われた。
 「?」
 しかも渡されたチケットにも料金のところがマジックでぬりつぶされて訂正してある。
 なんで割り引いているんだろう。

 施設はまずどことなく薄暗い土産物店の中を通過するようになっていて、それから外へと続いている。
 土産物屋の片隅にクワガタコーナーがあった。
 カナもレナも昆虫には興味がない。ムシキングブームから、二人のクラスでも昆虫は男の子たちに大人気だったが、女の子たちで虫が好きなのはごく一部だ。
 私も沖縄やケアンズで大きな蝶を見つけるとせっせと写真を撮って回ったが、捕まえることや飼うことにはいたって興味がない。
 だから入園料を払うときにも、クワガタ虫取りを体験される方は別料金になりますと言われたが、申し込まなかった。
 そんな私たちだったが、ここに並んでいるニジイロクワガタを見たときは目が丸くなった。
 緑色の宝石みたいにぎらぎら光っている。こんなクワガタがいるんだね。

 試食用パイナップルを少しつまんでから、順路に従って外へ出た。
 「これより先は入園券をお買い求め下さい 支配人」のボロボロの看板。
 錆びかけた鉄製の階段。手すりがついていてここからの見晴らしがとても良い。
 B級っぽい佇まいだったけど、なかなか良さそうじゃないと私は思った。
 十重二十重にやんばるの山と森が広がる。どこまでがやんばる亜熱帯園の敷地なんだろう。



ニジイロクワガタ


ここからの眺めはなかなか



9-7ヘゴとアンセリウムへ続く


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