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沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*

10.なきじん海辺の自然学校ナイトツアー










 今日はあまりゆっくり夕食を食べている時間は無かった。
 7時半になきじん海辺の自然学校に戻り、8時には私と子どもたちは玄関前に集合。
 今日は宿泊者限定のナイトツアー夜の探検隊に申し込んであるからだ。
 子どもたちも自分もできるだけ露出を減らす。顔や腕には虫除けスプレーを塗った。準備は万端。
 今日の参加者は私たち三人と、もう一家族。
 ちょうどカナとレナの間の年齢の小学三年生Rちゃんと、まもなく幼稚園に入るという弟のDくんを連れたお父さんとお母さんだ。
 ガイドはnaruさん。
 注意事項伝達の後、玄関の外に出てマイクロバスに乗り込んだ。
 去年名護で体験したモンパの木の夜の探検ツアーと異なるのは、とにかくハブに対する注意をたたき込まれたと言うこと。それだけこの辺りは毒蛇ハブの危険地帯なのだ。
 マイクロバスでどこまで運ばれるのかと思えば、ほんの数十メートル。
 例の未舗装の斜面を降りてきて海とぶつかる辺りまでだ。
 「はい、ここで降りて下さい」
 歩いたってすぐの距離なのになんでわざわざ車で移動したんだろうとそのときは思った。
 理由は後で夜のゆんたくであっきーさんたちが教えてくれた。
 「ハブに襲われないようにですよ」
 ハブ対策は笑い事ではない。

 未舗装路の角のところでマイクロバスを降りて、naruさんは先頭に立って歩き出した。
 雲の間から欠けた月が顔を出した。
 「沖縄でホタルというと意外な気がするかもしれないけど、沖縄はホタルの種類も多く、また見られる期間がとても長いので、ホタルを見るなら沖縄はお勧めですよ」
 日本で見られるホタルの数や状況など、流石にベテランのnaruさんの説明はよどみない。
 始めはなかなかホタルを見つけられずにいたみんなだが、目が慣れてくるとあそこにひとつ、こちらにひとつとポゥッと点滅する明かりを見つけては指さすことができるようになってきた。




 一通りホタルの観察が終わると、今度はnaruさんは隣の農場へみんなをいざなった。
 昨日、マングローブ・シーカヤックツアーでヨーコさんが教えてくれたドラゴンフルーツ農場だ。
 「ドラゴンフルーツの花は、一晩しか咲きません。月下美人なんかと同じだねぇ。一晩咲いたら次の日にしぼんでしまいます」
 農場の中まで入っていく。
 ドラゴンフルーツは支柱で支えられて1メートルぐらいの高さのところに花がついていることが多い。
 「今日はあんまり咲いていないねー。ドラゴンフルーツの花は大潮に合わせていっせいに咲いたりします。だから日によっては何百何千という花が咲きます。そうするといっせいに実が生るから収穫も大変です」
 なるほど。
 naruさんが咲いている花をひとつ見つけた。
 一晩しか咲かないところだけでなく、白いその姿も月下美人そっくりだ。
 趣味で月下美人を育てている人は、いっそのことドラゴンフルーツに切り替えれば実も美味しくて一石二鳥なんじゃ・・・と、くだらないことを考える私。
 せっかくだから咲いているドラゴンフルーツの花を撮影しようとしたが、これがなかなか難しい。真っ暗だから普通に撮影してもぶれまくるし、フラッシュを焚くと真っ白になってしまうし、そうか、こういうときこそ手動でISO感度をあげて・・・。
 「上手く撮れます?」naruさんが声を掛けてくれる。
 「な、なんとか・・・」
 生っている実も少しだけある。
 薄赤紫色の実を覗き込むと、どうやら二匹ほど夜のお食事中のようだった。
 naruさんが懐中電灯で照らしてもどこを吹く風。逃げる様子もなく無心に汁を吸っているのは二匹の蛾だった。





月下美人によく似た白いドラゴンフルーツの花



8-11オカヤドカリ大集合へ続く


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