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*子連れ沖縄旅行記3*

11.湧き水とマングローブの生き物たち










 15分ほど川を遡って漕いだところで対岸に小川が合流しているところが見えてきた。
 「浅くなっているから気を付けて下さいね」
 ヨーコさんときよしさんに誘導されて小川に入り、カヤックを停めた。辺りには蛸足のマングローブが生い茂っている。
 「さあここで降ります」
 降り方にもコツがある。座ったまま両足を出してバランスを取りながら降りる。乗るときもその逆で足から乗らずお尻を座らせてから足を乗せること。
 浅い川の中に降りるので、当然膝上まで水に浸かる。小柄なレナに至っては、ウエストの辺りまですっぽり水の中だ。
 水は冷たくはないけれど靴や服(私の場合はウェットスーツだが)のまま入るのは最初は抵抗がある。
 「カニがいますよ、ハサミの大きいシオマネキですね」
 ヨーコさんがマングローブの根元を指さす。
 白いシオマネキ、赤いシオマネキ、去年慶佐次のマングローブで見たのと同じだ。よく見るとこの辺はカニの穴だらけだ。
 「あっちには魚がいますよー、あれー、陸をジャンプしているみたいですねー。あれはミナミトビハゼ。沖縄ではトントンミーと言います」
 知ってる知ってる。トントンミーは名護の21世紀の森公園の海の近くでも見られる。ちっちゃくてシマシマで土と同じ色をしているので見分けにくいが、じっと見ていると動くので判る。





マングローブ、シオマネキ、ベニシオマネキ、トントンミー・・・


 滑りやすい足下の石に注意して、私たちは小川を歩いて遡った。
 小川はすぐに行き止まりになった。
 急な斜面になっていて、その下の岩場から水が湧き出して小川を作っているらしい。

 「ほら、ここから水が湧いています。湧き水です。ちょっと飲んでみて下さい。大丈夫ですよ。ほらね。塩辛くないでしょう。これは真水なんです」
 本当だ。美味しい水だ。
 「この水で顔を洗うと美人さんになるって言われていますよー」
 本当かな?
 とりあえず私もMちゃんのママも顔を洗ってみる。
 「あれー、誰かが水を溜めているみたいですね」
 見ると湧き水の横に機械が備え付けてあって湧き水を汲み上げているようだ。
 「どこかで美味しい水として売られていたりして」
 「南アルプスの天然水とかっていうラベルが付いていたら笑う」

 「さてここでみなさんにあることをしていただきます」
 ふいにヨーコさんが真面目な口振りで言った。確か「試練」という言葉を使ったんだか。岩場が神域のような雰囲気がある場所だったので、何か私たちは試されるらしいとドキリとした。
 「後ろを向いて岩の前に立って下さい」
 私たちはみんな湧き水から背を向けて、近くの岩の前に立った。岩はいくつかあったので、私たちとMちゃん一家はそれぞれ別の岩の前に立った。
 「しゃがんで下さい」
 言われるままにしゃがむ。
 今までは足だけしか水に浸かっていなかったが、ここでしゃがんだことによって私たちも腰まで水に浸かった。
 「そして両手をこう、手の平を上にして、岩の下に差し入れて下さい」
 ぎょっとした。
 岩の下に何かいるに違いない。
 得体の知れないものが噛み付いてきたりしたら嫌だなぁ。






小川を遡り、湧き水が湧き出しているところまで着いた。
真ん中の湧き水前でみんなが集合している画像のみ、きよしさん撮影。



7-12正体見たりへ続く


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