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沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*

5.グリーンフラッシュでガラスコップ作り体験










 次に子どもたちは漏斗状に巻かれた紙を渡された。どうもこの紙には見覚えがある。
 カナが「アイスクリームコーンの紙だ」と言った。
 確かに。
 それも先日食べたビックアイスのコーンと絵柄まで同じだ。
 「その紙を吹き竿の先に付けて、ふーっと吹くんだよ。簡単だからね」
 メガネのお兄さんがカナに教えてくれた。
 吹き竿は大人用なのでかなり長い。カナの身長では長すぎるので台が準備された。台と言ってもひっくり返しにしたコンテナのことだが。
 先に真っ赤に熱せられたガラスの固まりを付けた竿が運ばれてきた。
 カナはコンテナの上に乗って待っている。
 ガラス工房のスタッフが三人ほどカナの周りについて彼女に竿を差し出した。
 それを見てパパは「三人がかりだな」と目を丸くした。
 子供相手だし熱いガラスはとても危険だから、これくらい気を遣ってくれる方がありがたい。
 カナは言われるままに竿に被せたアイスクリームコーンの紙で息を吹き込み、竿の先のガラスを膨らませた。

 それから今度は台から降りて、木の枠のような特殊な椅子に座らせられる。
 軍手をはめた手には長い金属のトングのようなものを持って、それを膨らませたガラスの器に突っ込み、口の部分を広げるのだ。
 膨らませた段階では、金魚鉢のように口がすぼまっていたガラスは、この行程を経てコップらしい形に収まる。








カナのガラスコップ作り体験


 カナがコップの口を広げている間、レナも吹き竿でガラスを膨らませていた。
 膨らませるところまではカナと同じようにできたが、口を広げるときはやはり体が小さくて危ないというので、椅子には座らずパパと二人で離れたところからトングを使った。
 ひととおりの作業を終えてすっかり汗だくになってしまった二人。
 「これで終わり?」
 ちょっと物足りないよう。
 でもこのやんばるガラス工芸館での吹きガラス体験はなかなか良かったと思う。体験そのものはむら咲むらのそれと違って行程のほんの一部だが、出来上がったコップは世界に一つだけのオリジナルで、何よりとても綺麗で実用的。
 旅行を終えて東京に帰ってきてから二人は毎日使っている。
 前に福島の四季の里公園で作ったコップをママがうっかり割ってしまったので、ちょうど日常遣いのコップを探していたところだった。

 やんばるガラス工芸館グリーンフラッシュのガラス製品は他にもいろいろあって、特に琉球ガラスには珍しい耐熱ガラスの製品や、暗いところで光る蛍光ガラスなどが興味深い。
 耐熱ガラスは真面目に欲しかった。温度を気にせず使えるのは便利だし。
 でも耐熱ガラスシリーズは耐熱ガラスであることを重視しているのでちょっと琉球ガラスらしさが薄い。その辺がネックに。
 蛍光ガラスは食器ではなくアクセサリーに使われている。暗いところで光るらしい。
 「パパがこれ買うって」
 へ?
 子どもたちが蛍光ガラスの携帯ストラップを指さした。
 私が今年も結局悩んだ末に決められなかったのに、パパはちゃっかり蛍光ガラスのストラップを購入していた。






レナのガラスコップ作り体験



6-6岩場の小魚へ続く


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