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沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*

1.名護から今帰仁へ










 「さっき蝶の写真を撮っていたでしょ」とマスターに言われた。
 「今年は異常気象だよ。例年より気温が2度は高い。この辺りには蝶も多いんだけど、本当なら8月終わりか9月頃にならないと台湾から渡ってこないような蝶がもう7月の今頃から飛んでいるんだ」
 今年は異常気象で暑すぎる・・・この言葉を聞いたのはこれで三度目だ。
 カナがハブクラゲに刺されて罹った本部の医者、昨日のビーチパーティーで出会った名護の畳屋、そして今日の伊豆味のカフェのマスター。
 気温が高いと海水温も上がる。
 珊瑚は白化し、台風は強大に成長する。ハブクラゲなど温かい海の好きな危険生物も増加する。
 「沖縄本島北部は自然環境が豊かに残されているところだけど、その環境もどんどん悪化してきている。ジュゴン、知っている?」
 「はい・・・人魚のモデルになった生き物で大浦湾に生息していますよね」
 「そう、絶滅危惧IA類、レッドリストに載るんだよ。どうするつもりなんだろうねぇ」
 ・・・どうって?
 「だって大浦湾には米軍普天間基地が移転するだろう。絶滅はもう避けられないよ。時間の問題だ」
 ・・・・。
 「ジュゴンだけじゃない。基地建設で貴重な多くの生物が消えていくよ」
 カフェ森の宴のマスターの熱弁はまだまだ続いた。





六日目 2007年7月25日(水)



 去年も一昨年も名護のこのマンションに一週間滞在したが、今回は旅の後半の予約が取れなかったので移動しなくてはならない。
 7階から見下ろす名護湾も見納めか・・・と思って、晴れた穏やかな海を見ていると、不意に数羽の海鳥が堤防近くの一角に集まってきて円を描いて飛び始めた。
 凪いでいたはずの海がばしゃばしゃと水しぶきをあげていくつも波紋が広がった。
 魚の群が来ているんだ。
 海鳥たちはひとしきり狩りを行うと、またどこかへ飛び去った。
 後には静かな海面が残されるばかり。

 チェックアウトは電話一本で済むので、私たちは荷物をまとめて9時過ぎにマンションを出た。
 今日もいい天気。





水鳥が旋回していると思ったら、突如として水しぶきが上がった



6-2なきじん海辺の自然学校の予約へ続く


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