沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*
「ねえ、ママ、本当に子供でも行かれる道なの?」
「大丈夫だよ、5歳でも大丈夫っていうことは、幼稚園生でも行かれるっていうことだよ。レナは何歳だっけ?」
「7歳」
「じゃ登れるね?」
「うん」
絶対この時点で「変だ」と思うべきだったのだ。
しつこい?
でもそのときは「変だ」と思いながらも「道が間違っている」とは思わなかったんだから仕方ない。
私たちは歩き続けた。
岩は苔だか微生物だかがこびりついていて、どれもずるずる滑る。
岩や石自体が安定しているとも限らず、不用意に体重を掛けるとぐらりと傾いたりする。
嫌になるほど蜘蛛の巣が張っていて、油断するとすぐに頭に引っかけてしまう。
蚊も多く何匹叩きつぶしたか判らない。
それでも歩き続けたのは何故か。
あとちょっと、あとちょっと歩けばター滝に着くに違いないと信じていたことと、ときおり目の前を飛び交う青いイトトンボや綺麗な羽を持ったリュウキュウハグロトンボに誘われたからかもしれない。
とにかく私たちは足を止めなかった。
そして本当にこれを登るのか?というような岩に差し掛かる度に、姉のカナが妹のレナを助けた。
家族で励まし合い、助け合いながら一歩一歩川の中を進んでいった。
それが無かったらとっくに諦めていたと思う・・・。
というか、諦めていたらもっと傷も浅かったろうに!! なんて決して突っ込んではいけない!!
普段は腰に下げた携帯電話が腕時計代わりの私だが、流石に水没を恐れて携帯電話は車に置いてきた。
そのせいで時間感覚が判らなくなっていた。
流石に30分以上過ぎているだろうとは思っていたが、道のりが大変だから長く感じるのだろうとか、30分というのはきっと大人のコースタイムで子連れはもっと掛かるものだろうと思ってあまり深くは考えなかった。
「いくら何でもおかしいよ。もうスタートしてから1時間以上経っている」とパパ。
うっそーー。