海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*

11.ミーバイの煮付けとタマンの唐揚げ

　また今回も魚の煮付けを頼もうと思っていたが、この店の煮付けは時価だ。
　ついでに何の魚が入っているかもその日によって違う。
　「魚の煮付け定食をお願いしたいのですが・・・お勧めは何ですか?」
　店員さんはうーんと首をかしげた後、「やっぱりミーバイがお勧めです」と言った。
　2千円近くして沖縄の定食としてはちょっと高めだが、「他の店じゃこの値段ではとても食べられないですよ」とのことで決めた。
　「あと、魚の唐揚げ定食をひとつ・・・こちらは何がお勧めでしょうか」
　「煮付けがミーバイだから、唐揚げはタマンはいかがでしょう。ミーバイと並んで人気のある魚ですよ」
　「じゃ、タマンもお願いします」
　ミーバイもタマンも聞いたことがある。いわゆる沖縄の高級魚だ。ミーバイはハタの仲間、タマンはフエフキダイの仲間だ。

　ミーバイの煮付けは皮が赤っぽいので目立つが、味はとても淡泊だった。
　大きいので食べ応えがある。上品な味の魚だ。
　私はタマンの唐揚げの方がより気に入った。
　こちらも大きな魚だが、すっぱりと胴体を四つに輪切りにしてある。
　たれにつけて食べるのだが、さくさくして美味しい。
　ここの定食は魚とご飯と汁物に、豆腐にモズクにサラダといっぱい小皿がついてきて、四人で二人前でももうお腹いっぱい。
　も、もう食べられな～い。
　パパは「やっぱり魚しんだな。ここで定食を食べるのが沖縄の楽しみの一つだ」と言う。
　店内のテレビでは、夏の甲子園代表に石垣島の八重山商業高校が決まったというニュースが流れていた。