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海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*

5.やんばるガラス工芸館










 カナがトイレに行きたいと言うので、駐車場に戻った。
 ビーチにもトイレはあるのだが、何故かトイレットペーパーがない。
 駐車場まで戻ればペーパーのあるトイレが設置されているのは確認済みだ。
 グリーンフラッシュビーチはやんばるガラス工芸館と駐車場が共通なので、ここまで戻ると工芸館の工房がよく見える。
 暑い中、扇風機が回るだけの灼熱の工房で、何人かのスタッフが汗みずくで働いていた。
 長い棒にガラスの固まりをつけて火の中に入れると、固まりはオレンジ色になる。
 そこに空気を吹き入れ膨らませて、それからバーナーで部分的に熱をくわえて形を整えていく。
 みるみるうちに水差しやグラスができていった。
 琉球ガラスは人気の土産物のひとつだ。
 元々はアメリカ占領下にあったとき、コーラなどの空き瓶を再利用して作られたものだという。
 今は再生ガラスで作ることはないようだが、どれも手作りの味があるガラス製品だ。
 沖縄の海や熱帯魚をイメージさせる青や赤の色ガラスや、海の中にいるような泡を閉じこめたガラスが多い。ぽってりとして厚みがある。
 やんばるガラス工芸館ではもちろん出来上がった製品を購入することができる。
 「カナ、見てみて」
 「わぁ・・・きれいだねぇ」
 持って帰るのが大変だし、狭いキッチンのどこに収納するか悩んだあげくに買うのを諦めてしまったが、沖縄から東京に戻ってきて、今も時々あのガラスの色を思い出す。
 やっぱり買えば良かったな。
 次に来ることがあったら絶対にお気に入りを探そう。






 グリーンフラッシュビーチの海の中は、一週間前よりずっと透明度が上がっていた。
 やっぱりあのときは台風が行ったばかりだったから。
 そして前より干潮である分海底が近かった。
 でももうクマノミ親子は見つからなかった。
 代わりに一週間前に私が見たフグが今日もいた。
 他の魚たちがぺっちゃんこに平たいのに比べ、フグの仲間は上から見ても箱のように四角く太っている。そして岩影から出てくると小さなヒレが高速でふるふる動いているのが見える。結構かわいい。
 カナは喜んで遊泳区域のロープ近くまで行くが、レナは岩や海草が怖いと行く気無し。浅い砂地でずっと遊んでいた。
 餌付け用にと昨夜食べ残したソーセージとパンを持ってきたが、魚はあまり餌に興味を示してくれなかった。ソーセージに撒き餌できるほどの量がなかったのが敗因かも。
 パパと一緒に餌付けしていたレナのところには黄色い魚が一匹来たそうだ。








9-6ヤドカリくん脱走すへ続く


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