海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*

11.名護のジャスコに立ち寄る

　名護は沖縄本島北部の最後の大きな町だ。ここから北へ向かうと、あとはもうこぢんまりとした集落があるばかり。
　名護のマンションに帰る前に寄ると、子どもたちと約束していた場所があった。
　それはジャスコのおもちゃ屋さん。
　今日は「ウラたま」の発売日。入荷したら連絡をくれると言っていた担当者からの電話はまだ無かったが、念のため様子を見に行ってみることにした。
　だって沖縄は日本国内。そして一応今日は全国一斉発売の日だったから。

　昨日はパパが一人で車を降りたが、今日は子どもたちもついていく。
　名護のジャスコはかなり大きい。この店があるだけで名護はとりあえずどんなものでも買える町になっている。
　ジャスコの中だけは、沖縄色があまりなく首都圏周辺の大型スーパーの中のようだった。
　おもちゃ売場に行って探すが、たまごっちコーナーにウラたまは無い。
　それどころか何日発売といった情報もまるで提示していない。
　仕方がないのでレジのところで聞いてみた。
　するとすぐに如何にもウチナーンチュですという濃い顔の担当者が現れた。
　昨日、パパに入荷が遅れていると連絡してくれた人だ。
　「昨夜も今朝も入荷しなかったんですよ。申し訳ありませんねぇ。入荷したらすぐにお電話しますから」
　いやいや申し訳ないのはこちら。
　「沖縄の人は親切だな」とパパ。
　「本土の人はしつこいって思われてるよ、きっと」と私。