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海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*

11.ターザンロープの幼稚園児たち






 斜面に宙返りジェットコースターみたいな形をしたチューブ型のネット遊具がある。
 カナとレナは意気揚々と取り付いたが、これって結構ヘビー。
 宙返りの途中で嫌になっても、最後まで自力で降りないと決して出られない。
 そのネットを始め、園内の遊具には揃いの赤い帽子をかぶった子どもたちがわんさと取り付いていた。
 さっきの幼稚園バスの子どもたちだろう。
 遠足か何かなのか、引率の先生方が何人か。
 キャップ型の赤い園帽子には首筋を保護するフラップがついていて、流石は紫外線の強い沖縄ならではと感心させられた。





 隅にカナとレナの大好きなターザンロープがあった。
 ロープに滑車がついていて、滑車から下がる大きなボールに乗って遊ぶ遊具だ。
 しばらく他で遊んだ後、二人はここにやってきた。
 ターザンロープは園児たちにも人気で、二本あるうちそのどちらにも、常に3、4人の子どもが並んでいた。
 年輩の男性の教諭が一人付いている。
 子どもがロープに飛びついてボールに乗るときの補助と、降りた子どもを他のボールにぶつからないよう戻ってこさせるのが主な仕事のようだ。また、最後、次の子どもにロープを手渡すときにもサポートしてやらないと、ロープが戻っていってしまう。
 最初は遠くから見ていたが、レナが一人では乗れずにいるのを見て飛んでいった。
 幼稚園の子どもたちを見ているだけで精一杯の、先生に迷惑はかけられない。
 「ポーンと上の方に向かって飛びつくんだよ。横じゃなくて上に向かって」
 レナは背が低いので、今までほとんど成功したことがなかったのだが、先生のアドバイスを受けて、初めて自力でボールに乗ることができた。
 「やったぁ」
 ひゅーっと滑車がロープの上を滑って、レナを乗せたボールは終点まで飛んでいった。
 「ありがとうございます」とお礼を言うと、先生はいいんですよと手を振って答えた。
 ロープは二本あるので、成り行きでそのままカナとレナの並んだロープを担当することになった。
 戻ってきたロープを受け取ったり、子どもたち同士がぶつからないよう注意したり。
 何だか幼稚園の遠足のお手伝いをしているみたいだ。
 レナのひとつ前に並んでいる男の子は、レナより小さいのに上手にロープに飛びつく。上にジャンプするっていう先生のアドバイスが効いているみたいだ。
 しばらく大勢の子どもたちとターザンロープで遊んでいたら、やがて斜面の上から笛の音が聞こえた。
 子どもたちがそわそわし始める。
 「お集まりだ」
 「お集まりの音だ」
 どうやら遊びの時間はこれで終わりで、笛の音は集合の合図だったようだ。
 「カナ、レナ、お友達はもう終わりの時間だから、先にやらせてあげなさい」
 「そうだね、私たちはこの後いくらでもできるものね」
 「お先にどうぞ」
 次の順番はレナだったが、二人が抜けたので後ろに並んでいる子どもがすぐに乗ることができた。
 「最後の一回だよ」
 子どもたちは嬉しそうに次々とボールに乗って、満足したように石段を駆け登って行ってしまった。
 先生は最後に、「ありがとうございました。どうぞこの後ゆっくり遊んでいって下さい。夜8時までOKですよ」と言った。








5-12親切や思いやりはみんなを回りみんなを幸せにするへ続く


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