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海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*

13.豆腐ように挑戦






 「パパ、豆腐ようって食べたことある?」
 「いや、無い」
 私は間近で見たことはある。昔、職場で沖縄の企業と仕事をしていたチームがあって、お土産に買ってきたこれを懇親会に出したのだ。
 買ってきた子は「珍味よ」と言って勧めてくれたが、チーズを苦手とする私は見ただけで引いてしまった。
 「食べてみる? イメージとしては・・・そう、こないだテレビで臭い食べ物特集をやっていて、グランプリになったのがエイを発酵させた韓国料理だっけ? ああいうのを食べてみたいと思うようなら大丈夫だと思うよ」
 私は食べてみたいと思わないが。
 「じゃ、豆腐よう、頼んでみよう。あと他にもう一品選んで」
 「それなら聞いたこと無い名前で、チャンジャ」
 「なにそれ?」
 「だから何だか判らないから頼んでみるんだって」
 果たしてこの場合、チャレンジャーなのは夫だろうか、妻だろうか?


沖縄の珍味ナンバー1 豆腐よう



 豆腐ようは涼しげなガラスの器に入って紫蘇の葉に乗っていた。
 紅色のたれのようなものがとろりとかかっている。
 「なんなのこの赤いたれ」とパパ。
 「何だか判らないけど、豆腐ようと言えばこのたれがかかっているものよ」
 「先に食べてみて」
 げっ。私に食べさせるの?
 箸で角の処をすこしつまむ。
 うっ・・・
 豆腐の感触と全然違って、冷蔵庫から出して少しおいたバターみたいな箸の感触だ。
 本当に豆腐の加工品か? 黄色っぽい断片には轍の跡みたいに箸の跡が残っている。
 ちょっと臭いをかいで、口の中に入れた。
 うみゅー。
 「勘弁して、やっぱり駄目」
 一口でギブアップ。豆腐と言うより海に浸したチーズだ。
 チーズ苦手な私にこんな濃厚なチーズは絶対食べられない。
 でもパパは泡盛によく合うとか言って、苦もなく平らげてしまった。

 チャンジャは見るからに辛そうだった。
 刻んだレタスの上にキムチのようなものが乗って、その上に黒ゴマがぱらぱらとかけてある。
 食べてみたら、キムチの味。それもかなり辛目だ。
 味はキムチなんだけど、物体が何であるか判らない。
 グムグムととっても歯ごたえがある。
 「それは何?」
 「肉・・・かな?」と私。まったく自信がない。
 お店の人が来たのでパパが聞いてみた。
 「チャンジャって何ですか?」
 「鱈の内臓のキムチ漬けです」
 魚だったのかー。
 「肉じゃないじゃん」
 「だって全然判らなかったんだもん」
 ちなみにこれは沖縄料理と言うより韓国料理らしい。
 なんで沖縄で韓国料理食べなきゃいけないんだよー。




左がチャンジャ。見るからに辛そうでしょ。




4-14沖縄ヤキソバってどんなヤキソバへ続く


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