海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*

7.首里城

　首里城というのは15世紀から450年間琉球王国の王都として栄えた城だ。
　しかし残された城跡は沖縄戦で跡形もなく破壊され、跡地は日本軍駐屯地や琉球大学のキャンパスに利用されたこともあった。
　今は周囲を含めて首里城公園という国営公園になっていて、正殿や門などが復元されている。
　2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されたことでも知られる。入り口にある守礼門は二千円札にもプリントされた。
　とにかく首里城は沖縄最大の観光名所である。
　沖縄二度目の子どもたちはまだしも、三度目のパパや四度目の私も、何故か一度も首里城を訪ねたことがなかった。
　やっぱり沖縄に来たら首里城に行かなくちゃ。
　一度は行っておかなくちゃ。
　でしょ?

　首里城の駐車場は守礼門の隣に建つ首里杜館の地下にある。
　案の定、車から降りるときに子どもたちはまたぶつぶつと言った。
　実は首里城ではスタンプラリーをやっている。これが切り札だった。
　スタンプラリーの用紙は首里杜館の守礼門側の出口近くで配布していた。
　見たときはカナは「つまんなそう」と言ったが、元々凝り性な彼女のこと。何故かコンプリート目指してしゃかりきになるのだった。