◇◆野沢温泉&子連れスキー旅◆◇

2.野沢温泉の13の共同浴場

　えーと、今夜泊る野沢温泉の予習でもしておこうかな。
　野沢温泉には13か所の共同浴場がある。
　大湯、麻釜の湯、真湯、河原湯、滝の湯、熊の手洗湯、上寺湯、横落の湯、十王堂の湯、新田の湯、松葉の湯、秋葉の湯、中尾の湯の13か所。

　このうち河原湯、大湯、滝の湯、真湯、上寺湯、熊の手洗湯、中尾の湯の7か所は制覇済み。
　今回はぜひ残りの6か所を狙いたい。
　源泉別に見るならば、制覇済みの7か所も再訪したいし、でもそんな暇無いかなぁ。

　宿泊するのはかねか荘という民宿で、前回泊まった四季の宿しなざわの近く。
　ということは、共同浴場の中尾の湯のすぐ近く。

　中尾の湯に近いのはいいが、中尾の湯自体が温泉街の中心地からかなり離れているのも確か。
　リーズナブルな民宿を探したわけだから中心地から遠いのは仕方ない。
　中尾の湯そのものは、野沢の外湯の中でも大きく設備も整っていて旅行客が使いやすい。
　そういう点ではいい立地だと思う。
　ただ、他の共同浴場を訪ねようと思うと、バスを使うか坂道をせっせと上るしかないだろう。

　「お腹すいた～」
　時刻は午後2時過ぎ。
　「まさかと思うけど、このまま昼食無しで宿まで行っちゃうの？」
　「そう」と、にべもなくパパ。
　うっそ～。
　そりゃあ宿の夕食は早く、おそらく量も多い。さっきも書いたように小食な我が家だけに、できるだけお腹をすかせておくにこしたことはない。
　「じゃあどこかパーキングエリアにでも寄ってよ。パンぐらい食べさせてー」
　「・・・」
　上信越道のこの先のルートだと・・・おっ、小布施にハイウェイオアシスがあるじゃん。
　「小布施で食べるものを買わせてほしい」
　「いいよ」
　というわけで、小布施で途中下車だ。