22.お部屋でサイコロステーキ
部屋に戻ると、パパが「何だか晴れてきたようだ」と言った。
窓の外を見ると、うっすらと空が茜色に染まっている。
なんだか悔しいなぁ。
せっかく紅葉を見に来たのに昼間は雨だなんて。
今朝の大丸のあたり、もし真っ青な空が背景だったらどんなに凄い景色だっただろう。
「明日に掛けて晴れてくるのかな・・・おかしいな、天気予報では北東北は明日の朝まで雨が降るようなことを言っていたけど」
そう、この雲間の晴れはほんのひとときのことで、この後とんでもない荒天が待っているとはこのときは思いもしなかった。
夕食はさっき那須ショッピングセンターの寿々木商店で買ったサイコロステーキ、ハム、ローストビーフ、それからトマト。レトルトのご飯はレンジで温めた。
「旨いっ」とパパ。
「お、おいっしーい」
すごいよ、このサイコロステーキ。とんでもなく美味しい。こりゃ並ぶわけだ。
半分を塩胡椒で。残る半分をたれにつけて焼いた。
この肉、本当に柔らかい。とろけるようだ。
パパが「こういう肉をキャンプ場で焼くと良いんだよな」と言った。
どうも前に奈川村の高ソメキャンプ場に行ったときに、Tetsuさんと二人でこっそり焼いて食べた飛騨牛を思い出しているようだ。そのとき私や他のメンバーは、
渋沢温泉ウッディもっくに行っちゃって留守だった。
確かにこんなのを食べてしまうと外国産の安くて固い肉は食べられなくなっちゃいそう。
もう、お湯はいいし食べ物は美味しいし、那須、最高。