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鳴子温泉巡り旅

13.ビアレストラン鳴子の風











 ランチをどこで取るかはもう決めていた。
 昨夜からみんなで、滞在中一度はキャンプ場と併設されている地ビールレストランに行ってみたいねと話していたから。
 本当は夕食を食べに行きたかったが、残念ながらこのレストランは夕方6時までしかやっていない。6時に夕食を食べ始めるならともかく、食べ終わるのは無理だ。
 そこでなか日のランチにしようと話はまとまった。

 レストランの名前は、ビアレストラン鳴子の風。
 キャンプ場の入り口前、すぱ鬼首の湯と向かい合って建っている。
 トレーラーやテントの位置からも見える距離なのに、何故かわざわざ車に乗って移動する私たち。
 レストランの駐車場に着いて、車から降りるときレナが滑ってしりもちをついてしまった。
 彼女はこういう事件に弱い。プライドが高いのか、失敗したと思うと立ち直れなくなる。しかも身近な人間にそれを八つ当たりするという誠に困った性格。
 案の定それから食事中ずっと不機嫌で、時々母の後ろにこそこそと隠れていた。

 レストランのメニューは観光地的であまりぱっとしない印象だったが、実際に料理が運ばれてくると、どれもなかなか凝っていて美味しかった。
 ビールは高原ラガー、ブルーベリー、古代米などの種類があったが、私はビールだけは飲めないのでよく覚えていない。地ビールレストランなのだから、ビールを飲んでほしいという気持ちはよく分かるのだが、ビールの飲めない私に飲めるアルコールが何もなくてちょっと寂しい思いをした。
 ついでに正しくはどれもビールではなく発泡酒。つまりここは地ビールレストランではなく実は地発泡酒レストランだった。
 しかし見ていると、くららさんちのお子さんはよーく食べるのにうちの娘たちはさっぱり食べない。デビさんがどうぞどうぞと皿を回してくれるのが申し訳ないくらいだった。
 レナはいじけて私に張り付いてくるが、私があまり構わないのでパパが彼女を外へ連れだした。
 カナの方はすっかりまりなちゃんと意気投合。二人でたまごっちを手に額を付き合わせて遊んでいる。








 食事を終えてキャンプ場に戻ると、くららさん一家はトレーラーに入ってしまった。どうやら仮眠を取っているようだ。子どもたちもトレーラーに入り、またゲームで遊んでいるらしい。
 ふとパパが自分の携帯を開いて「あっ」と言う。
 スケジュールアラームが起動して、「誕生日 DSプレゼント」と表示されている。
 「パパ、自分で入れたの?」
 「まさか・・・こんなの知らないぞっ」
 ということは・・・
 「カナたち、こっそりどこかに置いてあったパパの携帯をいじって勝手に入力したな」
 最新型のワンセグ視聴ができる携帯を持っているくせに、テレビ・電話・メールしか使わない、いや使い方を知らないパパよりも、こっそり時々いじる小学生の娘たちの方が携帯の使い方に詳しかったりするんだ、これが。








3-14鬼首の湯へ続く


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