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鳴子温泉巡り旅

7.初音旅館とまるみや旅館と赤湯共同源泉











 浴室を覗き込むと、鄙び度満開だったこの宿には似つかわしくなく、改装してそれほど経っていないような板の色も真新しいなかなか小綺麗なお風呂だった。
 ひょうたん型の湯船で、部分的に岩を積み上げたような壁から湯口が出ている。隣に天井の繋がった別の浴室がちらりと見えていて、あちらは家族風呂かしらと思った。
 少し残念だったのは、お湯の色がほぼ透明だったこと。
 別源泉にしろさっきの黒い湯に近い湯に入れるのではないかと思っていたから。
 まあ温泉は色だけじゃない。
 ここのお風呂は臭いが強かった。今回鳴子で入った中でダントツの油臭だ。あまりに油の臭いが強くて、湯面から油分が揮発しているような気がしてくる。
 ぬるつく感じはしない。どちらかというときしつくぐらい。透明に見えたが入ってみると僅かに白濁りだった。

 ちょっと源泉を飲んでみると、舌で感じる味よりも鼻から入ってくる臭いの方が強すぎて、薄めたガソリンを飲んでいるような気になってしまった。
 くららさんはそれを聞いただけで、味見したくないと首を横に振った。
 湯上がり肌はすっきりすべすべ。


初音旅館 宿泊者専用第一浴場の湯口



 このときは愚かにも気づいていなかったが、実はこの初音旅館の宿泊者専用湯は、まるみや旅館の大浴場に引かれている赤湯共同源泉と同じものだった。
 後からデジカメに収めていた分析表を見て気づいた。
 でも初音旅館の宿泊者専用とまるみや旅館の大浴場、どうにも同じお湯と思えなかったのも確かだ。
 初音旅館の方ではまるみやにあったような、湯中でぬるつくような肌触りとシンナーのような臭いはしなかったし、まるみやの方ではここまで強いガソリン臭はしなかったはず。
 不思議に思って後から屋代さんに伺ったら、まるみやは赤湯共同源泉を単独使用、初音旅館では独自源泉とミックスさせていることもあると教えて下さった。



3-8黒湯は次のお楽しみへ続く


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