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鳴子温泉巡り旅

4.紫地獄と卵湯






 雷の湯を過ぎるとすぐに木道の位置は低くなり隣を流れる沢と並行になってきた。
 右手前方に蒸気の立ち上っている場所がある。
 まるで誰かが積み上げたように岩がドーム状に重なった頂上部から噴水のように湯が噴き出している。
 さらに近くにパイプが通してあって、そこから流れ出る湯だまりのところにパパがしゃがみ込み、パックから出した卵を入れて白いざるを沈めていた。
 「確か7分で温泉卵ができるって書いてあった」
 7分で卵が固まるような熱湯に手を突っ込むつもりはない。さらに湯だまりから溢れた分が流れていく浅いところでお湯に触ってみた。
 「あったかいよ」
 カナも触ってみて面白そうに笑っていた。


しゅうしゅうと湯煙の上がっているところについた。ここで温泉卵を作れるのかな?




岩を積み上げたようになっているところが紫地獄。
パパはその下の湯だまりに卵をつけた。



さあ、美味しい温泉卵ができるかな? わくわく。


 「ところで温泉卵を作る場所はそこじゃないんじゃないかなぁ」と私。
 「えっ、なんで?」
 「ほらこの遊歩道のすぐ脇にもうひとつお湯が湧いているところがあるよ。小さいけどこれが、卵湯っていう名前らしいよ」
 人間が入るには小さめの、でももちろん人間が入るには熱すぎる天然の湯だまりがある。見ていると底からぷくぷくと泡が浮いてくる。
 「まあいいよ、もうここで作り始めちゃったから」
 まあね、ちゃんと温泉卵ができれば別にどっちでもいいけど。
 この場所の名前は紫地獄。地獄なのに極楽の紫煙に例えて紫の地獄と言う説が有力。
 卵だけでなく、昔はお米も炊いたそう。お米を袋に入れてこの源泉に浸しておくと美味しいご飯が炊けると言う。




紫地獄近影




こちらは卵湯。紫地獄のすぐ近く。遊歩道の脇にある。
底からぷくぷくと泡と共にお湯が湧いているのが判る。



温泉卵完成。



3-5女王様になりたいへ続く


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