23.カフェくるみの木の印象
「いらっしゃいませ」少しそっけない挨拶。
店内は白と茶色と生成りの印象。天然素材で作られたものが多い。インテリアの写真に出てきそう。
今のお時間ですとカフェのメニューしかお出しできませんがそれでもよろしいですか?と問われる。
本当はこの先の予定からここで食事がしたかったが、できないものは仕方ない。了承して窓際の席に案内してもらった。
私は完全にデザートの干果と黒蜜のパフェ、レナは木の実とはちみつのトースト、甘いものが苦手なカナは蓮根とイワシのトーストを注文した。
干果と黒蜜のパフェは本当に美味しかった。特にこのオリジナルの干果。これは機会があったらぜひまた食べたい。
カナのトーストに載っている具も衝撃的だったけど、レナのトーストに付いてきた木の実が本当に木の実で、何だか齧歯類になったような気がする。
ゆっくり食べながらこれから行く
ゆららの湯までのアクセスなど相談していると、カナが周りの人たちが夕食の注文をしているみたいだよと言い出した。
お店の人が席の近くを通りかかったので聞いてみると、あと30分で夕食タイムになる、夕食に来た人に既に注文を取っているとのこと。なんだ、それなら聞いてくれてもいいのに。
遅いお茶の時間はがらがらだった店内は、気が付くと半分以上の席が埋まっていた。奥の部屋にも席があるらしく、そちらに案内されていく人も多い。予約してくる人も多いのだろう。小さい子供連れのグループが何組もいた。
自分たちも夕食を食べたい旨伝えると、今からだと週替わり和食膳は切らしてしまうかもしれないが、とにかく今注文を取っている人たちの分が終わったらまた来ると。
そうしてしばらく待ってようやく夕食の注文を取ってもらえた。
入店した時はお茶の時間だと言われて夕食が食べられるとは思わなかったので、パフェやトーストである程度お腹がいっぱいになっていた私とレナは単品メニューを、一番痩せているくせにいつもお腹を空かせているカナは週替わり和食膳を頼んだ。とりあえず私たちが注文するまでに品切れにはならなかったようだ。