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◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記

18.どこか閑散とした平城宮跡











 雨上がりなので最短距離を行くと少し道がぬかるんでいるかもしれないとさっきのボランティアの人は言っていた。
 舗装された道を行くなら直角に曲がらなくてはならないので気持ち遠回りになる。
 時間もあまりなさそうだったので足元を選びながら近道を進んだ。
 野鳥の撮影を狙っているおじさんと、私たちの前方、かなり離れたところを二人組の女性が歩いていたが、他に誰もいない。
 さっきの資料館だってがらがらだった。

 平城宮跡に着く前にも感じたが、観光客が少なすぎる。
 初日の東大寺やならまち、二日目の長谷寺は早朝だったとして飛鳥には沢山の人がいた。
 今朝の吉野だって天気は悪かったけど賑わっていた。
 なのにどうしてここはこんなに閑散としているんだ?
 平蔵宮跡の規模からすれば、各種観光ガイドブック上における扱いも随分と粗末なものだったぞ。

 たぶん平城遷都1300年記念イベントを行っていた4年前は大勢の観光客が来たはずだし、平城宮跡はこんなに広くて設備も真新しいのに、なんでこんなにひと気が無いんだ?


平城宮跡の敷地の広さが何となくわかるかしら? 第一次大極殿から朱雀門の方角を見て。



 確かに閉園時間が近いというのはあるだろうけど、それにしても寂しすぎ。何かこう、アピールするものが足りないとかずれているとか、そんな感じ?
 とてつもない費用を掛けたと思われる巨大な第一次大極殿が近づいてくるに従い、ますますその気持ちは強くなった。
 奈良自体に来るお客さんは多いのに、どうしてここは観光コースから外れちゃってるのかな。





 大極殿は裏手から入るようになっていて、入り口看板にはマスコットキャラのせんとくんが描かれていた。
 そういえば、せんとくん、あったなぁ。
 「せんとくん」に対抗して「まんとくん」とか作られた気がするけど、奈良旅行でせんとくんを見かけることはあっても、まんとくんはまったく見た記憶が無い。
 そもそも「せんとくん」騒ぎが無かったら、平城遷都1300年記念事業自体がこれほど全国区で有名にならなかったような気がする。
 まさか一種の炎上商法じゃないだろうな。
 お役所仕事だからさすがにそれは無いか。

 おかげでせんとくんはとっても有名になって、でも奈良遷都1300周年の2010年が終わってみると、せんとくん以外何も印象に残らなかった。
 これが今の閑散とした平城宮跡に繋がっているのかもしれない。
 ちなみに平城宮跡はまだ完成していない。この先何年も掛けてまだまだ奈良時代の平城京を復元していく予定らしい。
 いつか時間が経てば京都の平安神宮みたいに地元に根付くのかな。

4-19第一次大極殿へ続く


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