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◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記

23.吉備姫王墓の猿石






 鬼のキッチン&トイレの見学後、次はどこと娘に問うと、えーとね、なんとか姫のお墓と返ってきた。
 田園や民家の点在するサイクリングロードのようなコースをさらに進むと、前方に人工的な池のような物が見えてきて、何でこんなところに池があるんだろう、農業用のため池かなと思っていると自転車置き場があった。ここで自転車を降りて草の斜面に作られた階段を上るらしい。





 登ったところにあったのは吉備姫王(きびひめのみこ)の墓。
 行きに天武天皇・持統天皇陵で見たような宮内庁の屋根つきの注意書き札が立っており、墓を守る鳥居と石の柵の中をのぞくと4体の石像が置いてあった。

 この石像、見たことある。
 亀石なんかと同様、よくガイドブックに載っている猿石じゃない。亀石や石舞台古墳みたいにそれだけがぽつんとあるのかと思ったら、お姫様の古墳の中に置いてあったとは。全然知らなかった。





 猿石とは言っても猿っぽく見えるのはその中の2体、「山王権現」と「僧(法師)」と札が立っているものだけだ。この他の「男」と書かれている石像は烏帽子を被った男性にしか見えないし、「女」と書かれた石像は爬虫類か両生類、あるいは宇宙人にしか見えない(怖すぎる)。

 ここに埋葬されている吉備姫王とは孝徳天皇と皇極(斉明)天皇の生母、つまり天智天皇、天武天皇の祖母にあたる人だ。
 猿石4体は最初からここに置かれていたわけではなく、もう少し東寄りの字イケダの水田から江戸時代に掘り出されたものをその後ここに運んできたようだ。


吉備姫王墓。正面の鳥居の左右の柵の隙間から猿石が見えている。




3-24初めての前方後円墳へ続く


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