子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > 桜の古都巡り*奈良観光旅行記 > 3-4続・長谷寺の朝の勤行

◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記

4.続・長谷寺の朝の勤行






 時間になりお経が始まった。
 内陣の左の部屋の僧侶たちが声を合わせて唱和する。力強い音楽だ。
 朝の澄んだ空気をびりびりとあるいはずんと震わせてお経が流れ出す。すごい迫力。


下から見上げる長谷寺本堂



 法要の流れはある程度お経が進んだら、願文、途中に般若心経を挟んでまた次のお経、仏様の沢山の名をそれぞれ三度ずつ唱える・・・というものだった。
 渡された次第が「開帳」法要だったのでもしかしてと思ったら、途中でするすると正面の重そうな緞帳が巻き上げられていき、その奥から誠に神々しい黄金色の巨大な観音様が現れた。
 長谷寺のご本尊である十一面観世音菩薩像だ。
 右手に錫杖、左手に水瓶。眼は薄く開いて外陣に座す私たちを見下ろしている。
 もう目が離せないという気持ちと恐れ多くて頭を上げられないという気持ちがせめぎ合う。唱和されるお経はますます熱を帯びて、右の小部屋にいた人々は一人ずつ観音像の前に出て礼拝を始めた。
 ちらりと横を伺うと、カナは涼しい顔をしていたが、レナは正座がきついようで辛そうに下を向いていた。






3-5長谷寺の舞台と舞台から見る景色、桜へ続く


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