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桜の古都巡り*奈良観光旅行記
> 2-34長谷寺温泉
◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記
34.長谷寺温泉
今日の最後を締めくくるのはやっぱり温泉。
長谷寺に宿泊を決めたこと自体、温泉があったからだ。
去年の
桜の京都旅行
同様、奈良にもそんなに温泉の期待はしていなかったのだが、それでも京都の時よりは山に近い場所を回ることもあって、できれば宿泊場所のうちせめて一ヶ所は温泉旅館にしたかった。
決められた業者経由のリストの中で、ルートや料金を勘案して最後に残ったのが
井谷屋
だった。
浴室への通路。何故か岩がぼこぼこ
二階の私たちの部屋から浴室に行くには、まず一階に降りてからロビーとは逆の方角に廊下を進む。
するとぼこぼこと石が積み上げられたような妙な通路があり、その先が別館に通じている。
別館の二階に千人風呂と呼ばれる男女別の浴室があり、翌日は入れ替え制になっていた。
脱衣所は広いが、ベビーベッドや台のようなものは無かった。
千人風呂と呼ぶほどには広くは無いが十分な大きさの長方形の浴槽があり、無色透明の湯が満たされている。
眺望は良いはずだが、今は夜なので広い窓の外は暗くて何も見えない。
一番印象的だったのは壁の一部にはめ込まれた牡丹のステンドグラスだった。壁のタイル柄などと併せてレトロ感を出している。
お湯はかなり熱い。
もともとの源泉温度は冷鉱泉で低いのだから、相当沸かしているようだ。
すべすべする感じはあるがそれほど強くはなく、色も臭いも無いことからともすれば温泉らしさが希薄に思えるお湯かもしれない。
浴槽の中央にはしばしば鳴門の渦潮みたいなものが現れて、強力にお湯を吸い込んでいる。
循環やむなしというところか・・・そう思っていた。
浴槽の角の処に三段になった湯口があった。形は、そう、鍾乳洞で見かける水の溜まった皿状のあれだ。湯口周辺は温泉成分で白くコーティングされ、そのコーティングがところどころ割れて剥がれている。
ふと何の気なしにその湯口に溜まったお湯をすくったところ、これは全然熱くない。むしろ適温。たぶんここから源泉もしくはそれに近いお湯を入れて、あの鳴門の渦潮から吸い込んで加熱し、お湯の中の注入口からまた入れているのだろう。
この湯口のお湯、とってもすべすべ。これはいい。ここのお湯、貰い。
浴室に他に入浴客がいないのをいいことに、ずっと湯口のお湯をすくっては掛けていた。
しばらくお湯を掛けていると肌もすべすべになり、少し突っ張る感じとべたつきも出てきた。自分の肌もコーティングされてきた感じだ。
時々お湯に浸かっては、また出て湯口のお湯を掛ける。
やっぱり温泉はいいよ。
昨夜は夜行バスであまり寝ていないから、今夜はぐっすり眠れそう。
明日は長谷寺の朝の勤行だから寝坊しないようにしないと。
中段右は吸い込み口ね。立派な渦を巻いていたもので。但し、湯口のお湯は絶品。
3-1長谷寺へ向かう
へ続く
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